４０ ページ40
霊力が切れた、あの感覚。
最後は、なにも抵抗できなかった。
今回は、大丈夫だ。
そう思い込まないと、体に力が入らず、崩れてしまいそうだった。
もしもの時はカッターの刃を腕に刺して意識を保つつもりだ。
あの時、机を漁っていたときに護身用にと持ってきていてよかった。
護身用にとか言いながら傷つけるんだけど…。
私はもう、限界なんだ。
心身ともに。
…疲れてる。
ふぅ、とため息を吐くと、息が途切れ途切れになって、笑っているようになった。
掌を刀に向けた。
怖じ気づいて手に力が入らない。
考えたら、怖いしか出てこなくなってしまった。
もう、やけになるしかないんだ。
私は、なぜこんなに疲れている状況で、こんなにも必死になって神様を顕現しなくてはいけないのかと疑問に思った。
だが知るはずはない。
さぁ、もう…はい。
かめはめはーを撃った気分だった。
両の掌から太い閃光が出ている。
なんだこのファンタジーは。
『あはは…』
花火をしている気分を思い出した。
友達の家で、花火が魔法みたいに見えて、くるくる回った、あの気分。
左端においてある刀から順に、太い閃光をあてていくと、すぐに桜のようなピンクの花びらが舞った。
ぶわ、ぶわ、と桜が舞う。
顕現してしまった神様の顔など見ず、次へ次へと。
右、に刀がなくなった。
全ての神様を顕現してしまった。
霊力、は、?
.
あ、
.
だめだ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 548人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
