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目が開いた。
今まで、寝てるというよりぼけっとしていたような、微妙な気分だった。
視線が刺さる。
刺激しないように起き上がると、何枚もの上着みたいなものがあった。
顔をあげて、一番に目に入ったのは、…だ、誰だろう。
とりあえず誰かに助けを求めようと見渡して、見つける前に声は聞こえた。
「起きたか」
薬研さんだ。
なぜか拍子抜けした気分になり、私は『うん』と答えてしまっていた。
「元気そうだな。ははは」
薬研さんは笑った。
…それにしても。
たくさんいるな。
何人いらっしゃるんだろう。
一人ではないと思うとか考えてたけど、たぶん何十人はいる。
そのほとんどが小さい神様だった。
第一印象は、かわいいとか髪きれいとかそんな感じ。
だけどよく見たらみなさん目がお死にになっていた。
私の背後、というか後ろには、全体的に紫の方、全体的に白い方、全体的に茶色い方がいた。
白い方の視線やらオーラ?からは殺気みたいなのが出まくっている。
厚藤四郎とは比べられないほど怖かった。
目が合って、固まって、会釈をして薬研さんを見た。
『あの』
一斉にぴく、と動く。
あああああ、怖いいいぃ。
そう心で叫びながら言った。
『浴場へ行ってもいいでしょうか』
薬研さんは口を開け、遅れて言った。
「刀か?」
『はい。一緒に落ちてしまった刀と、屋根の近くに置いてきてしまった刀です』
薬研さんは考えて、「俺がどうにかしよう」と言ってくれた。
「行くか」
薬研さんはそう言って立ち上がる。
私も続いて立ち上がると、さっきにまして視線が痛かった。
上着みたいなものを畳む。
できるだけ、知ってる限りきれいな畳み方で。
全部で四枚あった。
横に重ねず置いて、頭を下げる。
『ありがとうございました』
額が畳についた感覚を確め、立ち上がる。
待ってくれていた薬研さんの後ろをついていき、部屋の前で一礼した。
『ふー…』
緊張が解け息を吐く。
知ってる限り礼儀正しくしたつもりだ。
これで怒られたら知らなかったんでくらいしか言えないな。
「お疲れさん」
薬研さんの言葉に苦笑を浮かべ、浴場へ向かう。
背中に感じる視線が何を意味しているのか全くわからなかった。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
