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傷が塞がったので、包帯を取る。
布の感触とか言ってたけど、血が乾燥してて、かぴかぴで布の感触とかない。
何をもって布だと思ったんだ私は。
あーあ、服もびっしょびしょだし
?
服もびっしょびしょ…
!?
服が!!
ちちちちち違う…!!
ぎぎぎ、と機械のように首を動かす。
『え?』
薬研はすねているような目で見つめてくるだけだ。
『え、いや、あの……。薬研さん?』
「なんだよ」
『や、あの…服…』
すると薬研は急に真顔になって目を逸らした。
効果音をつけるなら、すんっ。
口を手で隠してる。
なんだまさかにやけるのを隠してらっしゃるのか?
わかるぞ、私も妄想するとき…じゃなくて!!
え!?薬研さんてまさかのスケベ!?
えええええ
「いや、勘違いするな。ここで風邪なんかひいたら死ぬぜ?」
私の頭は薬研の言葉で冷静になる。
『たしかに』
いろいろ言いたいことはあるがすぱーっと考えを断ち切る。
『ありがとうございました』
何をされたか知らないけど。
「うん」
うん?
…なぜか髪も乾いていて、体もシャワーを浴びたかのようにさっぱりしている。
服をもう一度見て、何か見えた。
持ち上げ、形を見、それが何か理解した。
…白衣だった。
しかも、小さめの。
薬研を見ると、私の視線に気づき、なにも言ってないが説明しだした。
「それは俺のだ。内番服っていうんだが、出陣と寝る以外の時に着る。…まぁ今はそんな服着てられるほど平和じゃないがな」
そうなんだ。
私の他人事みたいな感想を叱るかのように、耳鳴りがして、映像が流れ出した。
音声はない。
どれも、ほぼ口から下の、上半身の神様方。
口元は、笑っていた。
夢みたいな明るい風景で、みんな楽しそうだった。
私は愛されていたんだ、と、心の底から思ったとき、霧が晴れるように映像は消えた。
…思うのは、私じゃない。と、楽しそう。
頭の中で流れた私の言葉は、そのまま消した。
白衣をたたんで、
『ご迷惑をおかけしました』
そういって手渡す。
「あぁ」
薬研は一言だけ言って黙った。
私も黙り、廊下へ出た。
『離れへ、行きますか』
「また落ちたら知らん」
『気を付けましょう、まだきっと罠はあります』
薬研は視線で返事をした。
私と薬研は、無意識に足音を立てず離れへ向かった。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
