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震える膝を必死でまげ、下を見ずに刀をとる。
右腕と肩でもつ。
『お、重い』
以外な重量感に足がよろけ、背筋が凍った。
刀を抱えたまま、どうしようかと考える。
通気孔に戻ったところでかび臭いところで死ぬだけだ。
ここにいたって、なにもない。
薬研さんを呼ぼうか、とも頭によぎったが、普通に考えて無理だ。
私たち、テレパシー(?)で繋がってるのっ☆
とかなんとかじゃないと無理だろう。
するすると座る。
足は宙ぶらりんだ。
角材を挟んでるから落ちることはない。
どうしよう。
これがあれか。
絶体絶命ってやつか。(?)
もうなんか二択な気がする。
落ちて死ぬか通路で迷って死ぬか。
バッドエンドしかない…。
あぁ、死ぬときは君も一緒だぞ…。
ついに頭がおかしくなったのか、私は刀を抱き締めそんなことを思った。
まあもしここから落ちて死のうものなら置いてくけどね。
それにしても…。
考え直し、視線を浴場にやる。
あ。
あ、った…かもしれない。
これまた記憶が甦る。
刀を拾ったあのとき。
ぼうふらがいそうな浴槽って言ったやつ。
ワンチャンいける…いやいけな…いや、そのまま落ちるよりいきる確率はあるだろうけど…。
ほんとにぼうふらいたらどうすんの?
私精神的に死んじゃいますよ?
ここのシャワーが使えるんだったら迷わず飛ぶけど、逆にこんな真っ赤で使えるわけないよね。
でも、ここで干からびていくより飛び込んだ方がいいよね。
よし。
私はうじうじとうじ虫みたいな(?)考えを切り捨て、ずりずりと前進した。
ごくりと唾を飲み込む。
喉が音を鳴らすのを聞いて、体重を前に。
した瞬間。
「あれ?いない」
声が聞こえた。
驚いた。
誰
ぱぁん!
なんの音かわからなかった。
なぜか意識がぼんやりしてる。
寝る前のふわふわした感じに似ていた。
まぶたが重い。
薄く開いた目に、新しい色が映った。
あまり気にしていなかったが、みていた景色は濁った水色。
新しく見えたのは、赤、だった。
…声が聞こえる。
曲を流してないヘッドフォンをはめて、誰かの声を聞いているようだ。
だめだ、眠い。
でも、これだけは…。
私は、薄れ行く意識のなか、刀をしっかりと身に寄せた。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
