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暗い通路は、じめじめしていた。
ここの敷地に入る前からそれはわかっていたが、たぶんさっきの狭い部屋が湿気が少なかったんだろう。
原理とかめんどくさいことは考えない。
きっと下水とかにつながってるんだろう。
進んでいくにつれて、水の滴る音が、そこらじゅうで響いてきた。
ぽたん、ぴちょーん、ぽちゃん。
あまりにも鉄臭かったり生臭かったからだろうか。
びっしりとカビや苔が生えているところでも、鼻がつーんとすることはなかった。
…一人になって、何十分過ぎただろうか。
暗い通路は永遠に続いているような気がした。
途中で、刀を見つけた。
きれいなままだった刀は今、大切に抱えている。
持っている刀は三…本?。
よく見る大きさの刀一本と、大きな刀が二本だ。
もう、歩き疲れた。
こんなカビだらけの暗くて狭い通路かもわからないところで、死にたくない。
もう死ぬと決まっていても、絶対笑えない。
なにか、ないかな。
進展。
はしごあるとかさ、開けたところに出るとか。
考えながら、私は希望など捨てていた。
手を上に伸ばす。
刀を抱えたままだから、変なストレッチになった。
目を開けた。
上を、向いたままだったから、私の瞳は天井を映した。
あった。
きたよ、進展。
私の目に映ったのは、通気孔?的ななにかだった。
それもすごいでかめの。
これはこれは、私のスレンダーなボディだったら楽勝で行けるわ。
この通路、実は思った以上に天井が低い。
天井って言えないな…。
まぁ何て言うんだかわからないが、とにかく低い。
通気孔を塞いでる網目の荒い鉄格子?の隙間から中を覗くと、ご丁寧に登ってくださいと言わんばかりの、あの電柱にあるでかい釘が等間隔に刺してあった。
目に光が戻ってくるようだった。
よし、これで出られる。
鉄格子に手をかける。
つかんで上にあげる。
開かなかった。…が、みしみしと軋む音がした。
いける。
残念だったなくそ女。
どうやら、私は主人公気質のようだ。
お前の作った罠なんかに殺されてたまるか。
ぐっぐっぐ、と上に押す度ばき、と破壊を連想させる音が出た。
錆が細かくなって、目に入った。
痛かったが瞬きを何度かすればよかった。
そんな感じのことを繰り返して、ついに、その時は来た。
ばき、と何ら変わりない音をたてて壊れた。
きたましたわー。
と、意味不明なことを心の中で言い、私は腕力だけに頼って登っていった。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
