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『完璧な誘拐ですね』
私が笑って見せると男性は余裕な様子で言った。
「おや。怖気づきましたか？」
なにこいつ。
どう聞いたらそうなるの？
まぁ、不安っていうのはあるのかな。
着いた直後は目が慣れてなかったみたいで真っ暗だった。
それくらい暗くて、小雨が降っている。
じめじめじめじめして、気持ち悪い。
そして、一番威圧の凄いものが。
あの…あれだ。
お寺とかお城とかにある門そのものだ。
『えぇ、私死にたくないなー』
とか言ってみる。
男性を見てみると笑みを崩さずこちらをただ見ている。
なんでよ。なんか言わないの？
…まあどーでもいいけど。
「早速行ってもらえますか？」
ほんとに早速だな。
『いいですけど一人ですか』
「あぁ…」
男性は考える素振りをした。
なにがあぁだよなにが。
私何にも知らないよ？
さにわ？なにすんの？ここって他のやつらお亡くなりになられてる現場なんだよね？
そこに何も知らない華のじぇーけーのなりそこないを一人で放り込むとかどうかしちゃってんなぁ。
ぜったい腐ってるね。その社会。
「審神者の仕事はですね。刀の付喪神の主を務めていただきます」
いきなり話し始めた男性の話を半分聞いて、その半分の内容が意味わからなかった。
『刀のつくもがみ？の主？え、ちょっと理解不能ですね』
私は笑顔をつくるのがめんどくさくなっていたので、真顔だった。
男性は私を見て笑っている。
『人間が神の主になるなんて人間って何考えてるのかわかりませんね』
そう言うと、男性は笑みを減らして微笑んだ。
細く蛇の目のような目に見られて少し緊張した。
「人間のあなたがそんなこと言うなんて驚きです」
『そんなことはどうでもいいです。もう行っていいですか』
後から思えば私が言い出したのに何言ってんの、って感じだね、はは。
「あぁいや、私も行きますよ」
『え？』
すたすたと門に向かっていると早足で男性は私の近くまで来た。
近くに来ると男性はけっこう背が高かった。
今は非常にどうでもいいんだが。
急に煙が現れた。
咳き込んで、何が起こったのかと見渡すと、男性が消えている。
少し戸惑って視線を落とすと、白蛇がいた。
男性と同じ、金色、か黄色。そういう瞳の色だった。
直感的にあの男性だ、そう思い、パーカーのポケットに入れる。
そのときは非現実なそのことを考えようとはしなかった。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
