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『え…』
霊力って、鉄を刀にする技術的なの持ってるの…?
私は、霊力という見ることのできない力に驚いていた。
もちろん私は刀なんて興味なかったから名前がわからない。
短刀よりも少し長いようだった。
手に取ってみる。
ぎらぎらと刃が、光もないのに反射していた。
「これは…鯰尾…」
薬研がふらふらと私の持っている刀に近づいてきた。
危ない目つきで私を見たあと、後ろに下がった。
「鯰尾、藤四郎だ」
え?なまずおとう…ちよっとまっ
手の上で光った。
真っ先に浮かんだのは、この近距離。
狙わなくても心臓が突かれる。
盛大に尻餅をついて、腕で顔を隠す。
恐る恐る目を開けると、長い髪の神様だった。
加州清光に似た目をしてるが、鯰尾は何も写してなかった。
暗さで何も見えてないのか?そう思い、ゆっくり立ち上がる。
『あの』
鯰尾は私を見た。
「なんですか」
確かになんですか、だ。
やばい。何も考えてなかった。
『…あなたの望むこととかないですか』
なに湖の女神とかそっち系のこと言っちゃってんだ私。
「…ここから出してください」
一方鯰尾は素直だった。
…?出す?
あ。
そこで気づいた。
ドアに張ってあったお札。
ここは何らかの理由があったのかなかったのか知らないが、閉じ込められていたんだろう。
『出口はあちらの扉です』
エレベーターにいるお姉さん的な物言いをした。
なぜか満足げな私を一瞥して、鯰尾は歩いていった。
行ったのを確認して、薬研の方を向く。
『いいんですか?追いかけなくて。鯰尾藤四郎。あなたのご兄弟ですよね』
私が言うと、やれやれと言うように肩をすくませた。
「追いかけたってなぁ…。あいつが最初に会うのは俺じゃない」
沈んだ声のあと、遠くから「兄弟!」と聞こえたような気がした。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「馬糞はー嫌いなやつに投げ」
「るな」
「えー。なんでよ骨喰ぃ」
「後片付け、結構大変なんだ。わかってくれ兄弟」
「ちぇっ。今長谷部さんが通ってるんですよ!いいじゃん骨喰ー!」
「よし兄弟投げろ」
「えっ。あっ。投げちゃった」
「おい鯰尾!!」
「違います!今のは骨喰」
「なわけないだろう!!」
「うわあぁあ!」
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
もう、流れてくる言葉のことを考えるのはやめた。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
