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頭に流れてくるたび喉になにかつまっているような感覚がする。
目が潤みそうになるのをなんとか堪えて、まずは脱衣場から、と奥に進みだした。
脱衣場は、奥に行くほどどんどん暗くなっていった。
ある程度暗さには慣れていたと思っていたが、瞳孔は開ききって、限界のようだった。
床には、そこらじゅうにきらきら光るものが落ちていた。
…私は、まだその意味を知らない。
足を傷つけながら進む。
すると、壁際のロッカーの木番的なやつに、鉄が見えた。
無言で近づくと、薬研も加州清光もついてきた。
…原型は留めていなかった。
ただ、最初に見て、思った通り。
鉄が、ある。
片手で、包んでみる。
やっぱり、名前を知らないからか、なにも起こらない。
右腕、治らないかな。
不便すぎる。
何かが漏れだしてる感覚が気持ち悪い。
…まぁ、考えればわかる。
血だ。だくだくと出続けてる。
左手で触ってみると、固まる気配もなく赤黒い血がついた。
『うわぁ』
「なあ」
後ろから投げられた声は薬研だった。
「お前はさっきからなんで自分の霊力を使おうとしない。そんなに量もあるから自分の傷くらい治せ」
え?
という感情を顔いっぱいに出した。
霊力あるんだ。うん、それはわかったぞ。
自分を治す?見えない力で?え、SFじゃんまじか。
存在忘れて何十分。
懐かしく思えるほど久しぶりに男性を見た。
白蛇だ。
「お困りのようですね」
『…』
加州清光は一瞬警戒したが、なにか理解したようですぐに柄にかけていた手をおろした。
「イメージでいうと、思い切り体内の血液を出す感じですよ」
いや唐突すぎるなんだそれ。
想像してごらん…。
エグすぎるわ。
でもまぁ右腕が使えるならと、私は素直に従うことにした。
血を出すといっても力んだあと力を抜いてそこに集中すればいいのかな。
『…ぅわ…』
すごい量の血が出た。
熱い熱……?
あ、れ。
『動いた』
右腕がしっかり動く。
私すごいとか思って、今の感覚をそのままに、刀に向き直る。
力むと、手から体温が下がったような。
驚いてすぐ手を引っ込めたけど、なにより驚いたのは、目の前にあった鉄が刀になっていたことだった。
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名無し72555号(プロフ) - 名前は変えられないのでしょうか (2018年12月20日 15時) (
レス) id: 9d6d64100a (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - ニャンコソバ２さん» そうなんですか…!よかッたァ…(*´∇｀*)ホッ (2018年10月17日 20時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!楽しんでもらえて何よりです。安心してくださいっ消しませんよ!^^ (2018年10月17日 20時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 面白かッたです!消さないで欲しいな… (2018年10月17日 19時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
qEeiLX354ujk3AQ(プロフ) - 千佳華さん» 千佳華殿。この作品は事故満ですぐ消すつもりだったが思った以上にhitしだしてどうしよう状態なんだどうしよう。 (2018年10月8日 0時) (レス) id: c7b4c89e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年9月5日 23時
