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SM「Aの手離せよ！」
ソクミンはこっちに近づいてきて、男2人を蹴飛ばした。
男2人は床に倒れ込んだ。
SM「A逃げるよ！」
その隙に、ソクミンは私を抱きかかえ廊下を全力で走った。
私はさっきより涙が溢れでて、もう視界はぼやけて何も見えない。
ソクミンの息切れる声と、タッタッタという足音だけが廊下に響いた。
私がチラッと後ろを見ると、もう男2人はついてきていない。
「ソクミン…！もうついてきてないよ！」
と言ったが、ソクミンは
SM「まだ…！危ないから…！」
と言い走り続けた。
そのソクミンの真剣な眼差しは、私が初めて見る表情でもあった。
そして、階段を駆け上がり屋上のドアを開けた。
ソクミンは走っていたスピードをどんどん落とし、ゆっくり歩いて私を地面に座らせた。
そのソクミンは疲れ果てて隣にパタリと寝転がった。
「ソクミン大丈夫！？」
私は汗だくのソクミンを見ていてもたってもいられなかった。
「僕は…ッハァ…大丈夫だから…！」
まだ呼吸は荒い。
ソクミンは何度も何度も深呼吸をして、
SM「それよりッ…Aは？怪我してない？」
私をいつもの優しさで包み込んだ。
「ソクミンが助けてくれたおかげで、大丈夫だったよ」
私は事実をソクミンに伝えた。
本当に、あのまま誰も来ないでいたら私は男2人に連れていかれ…
どうなっていたかも分からない。
ソクミンは、寝転がった体を起こし
私をギュッ抱き締めた。
「良かった…本当に良かった…」
安心したようなソクミンだが、ソクミンの心臓は私に聞こえるほど大きく動いている。
「ソクミン本当にごめんね…ありがとう」
私はソクミンをそっと抱き返し、背中を優しく撫でた。
ソクミンはありがとうありがとうと何度も繰り返した。
そして、ソクミンは私を離しグッと強く私を見つめた。
その瞳は、さっきの走っていた瞳そのものだった。
ソクミンは私の頭を撫で
「本当に良かった」
とつぶやいた。
私は微笑むソクミンに微笑み返した。
そして、もう一度私達は抱き合った。
まさかこの光景を"彼が"見ているとも知らず...＿＿＿＿＿＿＿
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ナナ(プロフ) - 85話〜87話まで読んだけど、ホントいい話で涙がとまんないよ。続き、待ってるね。 (2019年12月1日 5時) (携帯から) (
レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - めっちゃおもしろいです！ (2019年11月22日 13時) (レス) id: 9a547eb5a4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 84話まで読んだよ(^^)。高見〜Ψ(｀◇´)Ψ、絶対許さん(●｀ε´●)。ウォヌ君が無事で良かった。ジョンハン、ジス君助けにきてくれてありがとう〜(>_<｡)。続き待ってるね(^^)。 (2016年3月24日 9時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - ナナさん» ナナ様 更新が遅くなり大変申し訳ありませんでした(;_;)いえいえ！大丈夫です！いつも読んでくださり本当にありがとうございます！ (2016年3月23日 16時) (レス) id: 359d484ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - ぴーちさん、先に謝ります。ごめんなさい<(_ _)>。一昨日、69話〜75話って書くつもりが35話って書いちゃって。本当にごめんなさい<(_ _)>。で、高見沢…ムカつく。ウォヌ君…高見沢に捕まったのかなぁ〜？だとしたら許さない、高見沢。 (2016年3月17日 11時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーち | 作成日時：2016年2月20日 20時
