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笑う分隊長は右の横っ腹にストレートをくらう ページ3

とてつもなく大きな壁が見えてきた。
思考停止モードを一旦解除する。



「なんだ?此れ……」
「君たちは何も知らないのかい?」

いつの間にか隣に来ていたゴーグルをかけた人に話しかけられた。

「あぁ、私はハンジ・ゾエ。 ハンジと呼んでくれ」

ハンジ・ゾエ?
まるっきり異国の名前じゃないか。
そう言えば、先ほどの男も“リヴァイ”と呼ばれていた。
愛称かと思ったが、あちらも本名とみて間違いないのだろう。

「君たちの名前を聞いてもいいかい?」
「あ、あぁ、自己紹介がまだでしたね。私は…太宰治、あちらにいるのが芥川龍之介と中島敦。そして蛞蝓。 」
「手前、巫山戯んな!俺の名前は中原中也。 おい、ハンジ…と言ったか?こりゃどういう事だ!?なんだよ、さっきのバケモンは!?」


「……ッ」
肝心のハンジさんは下を向いてしまって動かない。心做しか震えているようだ。
「中也、流石に初対面の女性に向かってその口調はないんじゃない?」
案外ナイーブなのかもしれない。


「あ、おぅ、悪かった。…おい、大丈夫か「ブフォォォッッ!!!!」

今、彼女が女性に有るまじき笑い方をしたような気がする。

「…は?」「いや、だってさぁ!ブフッ、そっくりィ!!口悪いとことかチビなとことか!!まるっきりリヴァイじゃねぇかぁっはっはっはっはっ!!!!!あとね、あの子達はバケモンじゃなくてかわいいかわいい…」

震えていたのは笑っていたからか。
でもそろそろ笑うのをやめた方がいいと思う。

後ろから物凄い殺気を感じるんだ。
可哀想に、敦くんなんかプルプルしてる。



「おい、ハンジ……俺とコイツの何処がそっくりだって?」
「うはーっ!ヤベェ、ちっさ!!ブフォうっ」

ハンジさんの横っ腹に強烈なストレートが入る。
さっきの何かを倒した時といい、今のパンチといい、只者ではなさそうだ。
小さいけれど。



「リヴァイ、ハンジ、そろそろ着く。騒ぐのもそれ位にしておけ」
「あぁ、ミケ。確かに税金泥棒の調査兵団がたったの2時間で帰ってきて、その上笑ってるなんてきたら今度こそ私達はクビだろうね」
「わかっているなら最初から黙っていろ」

税金泥棒?チョウサヘイダン?

「それは、どういう…」
問いかけた敦くんをミケと呼ばれた男が手で制す。
「話は後だ。 ほら、門が開くぞ」



頑丈な造りの門が大きな音を立てて開こうとしていた。

「どうやらあれは巨人というらしいよ。」「へぇ、なんでそんなもんがいるんですかね?」「私に聞かないでくれ給えよ」→←これは一体どういう状況だい? それより目の前にいるこの大きいのは何だろう?



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ゆきな(プロフ) - 何かライナー達太宰さん殺そうとしそうだな〜(まぁそんなことしようとしたら私が削ぎに行くけど←)…これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年6月23日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ノリノリヴァイ兵長 - 続きが気になって夜しさ眠れない (2019年5月17日 22時) (レス) id: 774b26561f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - えっ?!あれズラなの?まあ、そういうことにしときましょうか(^○^)←これからも頑張って下さい(まだ崩壊するんですか?) (2017年7月5日 0時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - ひかるさん» ありがとうございます!!!亀更新ですが飽きずに見てやってくださいwえ?ヅラジャナイノ??ww (2017年6月24日 22時) (レス) id: 924594deae (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ヅラヴィンwwwwwww更新頑張って下さい\(^o^)/ (2017年6月24日 20時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フリスク | 作成日時:2017年5月26日 21時

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