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次の日目が覚め、リビングに行くと卵焼きとご飯とみそ汁が用意されていた
『おはようー
冷蔵庫相変わらず何もないからとりあえずあるもので
作った。翔太低血圧だからちゃんと朝食食べないとダ
メだよ！』
夢じゃなかった
理解するのも面倒な状況に夢であれと願った俺の想いは届かなかった
朝は反論することも、出来れば会話さえもしたくない
諦めて座り箸を持ち、卵焼きを口に運ぶ
「うまっ」
俺好みのしょっぱめの味付けで母親の卵焼き以外食べたことないけど、それに限りなく近い味だった
『味の好みは変わらないもんなんだね』
そういって彼女は嬉しそうに笑った
「あんたが言うことが本当なら、未来の俺はあんたのなんなの？」
『尖ってるのは分かったから”あんた”って呼ぶの辞めて。翔太にあんた呼びされるのは心にくる』
「じゃあなに？」
『A』
「A、、、。てか、質問に答えてよ。」
『、、、、。ほら、仕事遅れるよ？早く支度しなよ』
時計の針は出る時間五分前を指していて、俺は急いで荷物を詰めて着替えた
『スキンケアの時間ないとそんなに早く支度出来るのね(笑)』
なんて彼女は笑っているけど、男がそんなにスキンケアに時間かけることあるか？と内心思っていた
支度が整い出ていこうとすると彼女は俺を見送ろうとしていた
「いやいや、出ていってよ。泊めたじゃん」
『確かに。
翔太も知らない人いたら普通に怖いもんね。
むしろ一泊泊めてくれたことが奇跡だね』
そう言いながら靴を履いて出てきた
「これからどうすんの？」
『どうしようかね、お金もないし、携帯は使えないし』
「これあげるからもう俺に関わんないでくれる？」
そういって俺は一万円札を渡した
『いらないよ。』
「いいから。手切れ金だと思って」
そう言って強引に握らせてた
足早にアパートを離れ、仕事場へ向かう
後ろからついてきている様子もなく、諦めたか。そう思い安心した
昨日のことはなかったことにしよう
疲れすぎて幻覚でもみてたんだ。そうだ。
自分に言い聞かせるように考えながら仕事場に入った
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あさ - お話読ませていただきました！すごく切なくて暖かい、、とても惹かれました(T_T)これからも応援しています！お体に気をつけてください！ (2020年12月24日 17時) (
レス) id: 08f6e5c23f (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃいいですねー(T_T)応援してます！ (2020年11月13日 22時) (レス) id: f2f31fca64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かもネギ | 作成日時：2020年10月10日 2時
