45 ページ44
深澤side
急に走り出した翔太を追いかけて俺も走り出した
やっと橋が見えた時にはなぜか翔太が橋から飛び降りてて
地面に倒れ込むAちゃんがいた
「はっ！？ちょ、翔太！！
Aちゃん！しっかり！！大丈夫！？」
急いでAちゃんを抱き上げると意識はなくて
橋の下を見下ろすと水面には泡と浮き上がってきた二人の人影
「おい！翔太か！？おい！大丈夫か！！！」
翔太のようにみえる人は誰かを抱えながら岸辺に泳いで向かっていた
「どうしよ、、とにかく救急車！！」
震える手を必死に動かして救急車を呼んだ
俺の大声を聞いて何人か人が寄ってきた
住民1「大丈夫ですか！？」
「誰か落ちたみたいで、それを助けようと友達が飛び込んだみたいなんです！！
今救急車を呼んだので誰か俺の友達を助けてください！！」
そう頼むと男の人たちが降りて行ってくれた
相変わらずAちゃんの意識はなくてただ浅く呼吸をしてるだけ
住民2「おばちゃん体暖められるようにタオルとか取ってるわ！」
そう言って近くに残っててくれたおばさんが居なくなった
「Aちゃん、、、翔太、、、」
とにかくパニックになってて何をしたらいいのか思いつかない
早く救急車来てくれ
そう願っていると誰かに肩を押された
振り返ると
渡「おい、Aは、、」
ビショビショに濡れて息を切らしてる翔太がいた
「翔太！！生きててよかった！！」
柄にもなく泣きそうになっちゃう
渡「あほ、死ぬかよ」
「Aちゃんが意識なくて、とりあえず救急車呼んだから！」
渡「はっ！？バカ、、、どうしよ」
「なんでバカなんだよ！！当たり前のことだろ！！」
渡「こいつ保険証も身分証もないから治療なんて受けたら大変なことになんだよ」
「どういうことだよ！！」
渡「ごめんふっか、まじで説明してる暇ないからAつれてここから離れるぞ」
そう言ってAちゃんをお姫様だっこしようとしてる翔太
「ちょっと、Aちゃんまで濡れちゃうから俺がおぶるよ！
それから絶対あとで説明してもらうからな！！」
なんだかんだ翔太を信じちゃうのはこいつが嘘ついて冗談言ってるわけじゃないってことくらい分かるから
Aちゃんをおぶって翔太についていく
タクシーを拾って途中でタオルと着替えだけ買って東京に戻った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさ - お話読ませていただきました！すごく切なくて暖かい、、とても惹かれました(T_T)これからも応援しています！お体に気をつけてください！ (2020年12月24日 17時) (
レス) id: 08f6e5c23f (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃいいですねー(T_T)応援してます！ (2020年11月13日 22時) (レス) id: f2f31fca64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かもネギ | 作成日時：2020年10月10日 2時
