キンモクセイ

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着替えてリビングに行くといつも通り朝食が並んでて、彼女は食べ終わった食器を片付けていた



「おはよ」


『おはよう

ちゃんと挨拶出来て偉いですねー』

彼女の頬はまだ少し赤くなってて、食器から目を離さないままふざけたように返事をしてきた




「挨拶は基本だろ」

と呟いて朝食を食べ始めた



水の音で聞こえにくかったけど

『うん、そういうとこも好き』

と彼女が呟いていたことを俺は聞き逃さなかった



・







今日はレッスンの後少クラの撮影


レッスン場に入るとJr達がストレッチをしたりフリの確認をしていた



「翔太君おはようございます！」


Jrの一人の子が大きく挨拶してくれたのを合図に他のJr達も挨拶してくる


「はよー」

と適当に返して荷物を置く



深「なあなあ翔太！今日高校の時の友達が合コン開いてくれるみたいなんだけど行かね？」


「あー辞めとく。課題あるし」

いつもなら即答で言ってたけどAが気になって誘いを断るようになってた



まあ課題があるのも嘘じゃないからいいか




深「ねえ、なんか、最近付き合い悪くない？」


「一週間くらい前に行っただろ」


深「そうだけどさー2、3日に一回はパーっとやってたじゃん！！俺寂しいんだけど！！」


「知るかよ。とにかく忙しいからしばらく誘うなよ」


えーなんて不満そうに言ってるふっかを無視して練習着に着替える

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