13 ページ13
・
それから俺とAの同棲？居候？生活が始まった
朝が弱い俺を毎日起こして朝ご飯まで作っておいてくれる
眠すぎて目があかないような時でも半ば無理やり口に入れようとしてくる
『頑張ってこれだけ食べて！最悪飲み物だけでも！』
口うるさいけどそのおかげで最近調子がいい、大学もちゃんと行けてる
仕事は相変わらず大変だけど、ドラマに向けて着々と準備が進められてた
さすがにソファで寝かせるのは可哀想になってきたので彼女専用に布団も買った
『別によかったのに』
彼女は少し不服そうだったけど、少しずつ心の距離が縮まってきたように感じる俺としては普通に風邪とか引いて欲しくなかった
「ソファ使えないの困るし」
なんて素直に言えない俺も大概だ
『素直になれない癖はこの時からだったか、、』
女の求めてる言葉なんて分かるし、
いつもなら言って喜ばせることなんて簡単だけど、
Aにだけは出来なかった
いつも遊んでるチャラめの女達と違ってAは落ち着いてて、"女"というより一人の人間として接したいと思った
俺の好きなものも、
食べられないものも、
機嫌の取り方も、
全部分かってて本当に俺のこと分かってくれてるんだなって一緒にいると安心さえするようになった
一週間ほど経って、俺が仕事や学校で外に出ている時はAは家から出れないことに気がついた
Aは下手に外に出て過去を変えたら困るし、なんて言ってたけど、家の中に篭りっぱなしは良くないと思って合鍵を渡した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさ - お話読ませていただきました！すごく切なくて暖かい、、とても惹かれました(T_T)これからも応援しています！お体に気をつけてください！ (2020年12月24日 17時) (
レス) id: 08f6e5c23f (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃいいですねー(T_T)応援してます！ (2020年11月13日 22時) (レス) id: f2f31fca64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かもネギ | 作成日時：2020年10月10日 2時
