明日、人生が終わるなら。2 (ページ5)

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「そっか、びっくりしたよね。怖かったよね。
お母さん無事でよかった… 」

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私の長くてわかりづらい説明を、
顕嵐くんは一生懸命聞いてくれた。

「ごめんね、涼にも顕嵐くんにも心配かけて。」

「ううん、俺は大丈夫だよ。
ただ、涼くんの熱上がってきてるからな… 」

「 …私のこと、どこ行ったんだろうって言ってた？」

「うん、結構心配してた」

…やっぱり。

それで熱引き起こしちゃったかもだ。

そう考えると私、本当に人を傷つけてばかりだな…

この場合は傷つけるとは別かもしれないけど。

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「 …顕嵐くんはさ、」

「ん？」

「顕嵐くんは、明日死ぬとしたら何したい？」

「えっ、何急に笑」

なんとなくだよ、って言う私に
そうだなあ…って考える顕嵐くん。

…自分でも何のために聞いたのかわからないけど、

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「 …別に死ぬ日じゃなくていいけど俺、
ばあちゃんに会いに行きたい」

「おばあちゃん、？」

「そう。唯一、小さい頃の俺を見守ってくれた人」

今はどこにいるかわかんないんだけどね、
って言って笑う顕嵐くん。

嫌なこととか思い出してほしくないから深くは聞かなかったけど、

なんだかそのおばあちゃんは顕嵐くんにとって大切な人なんだろうな、と思った。

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