〜29〜 ページ32
ねえアラジン。その腕の宝石は、どこで得たの？
ジュダル。貴方はどうしてバルバッドからすぐに煌帝国に戻ってきたの？
紅玉。貴女は今どこにいるの？
紅炎様。この状況を知っておいでですか？
シエラルド様。貴女も何処へ？
アリア。巻き込んでしまってごめんなさい。
紅覇。紅覇────、…………。
私は、佐々木Aは、
『もう、わかってるのでしょう？』
…………。
またあの半人半鳥。
顔は、以前より靄が晴れた気がする。
それに、これは夢の中ではない。……現実だ。それでいて、幻だ。
『それは、あなたが“私”を受け入れ始めてくれたってこと』
｢……うん｣
『あなたの杖を持って。その金飾りではなく。愛する者から渡された“杖”を』
｢…………｣
なぜ、と問う前に、その幻覚は消えてしまった。
周囲は案の定騒ぎに包まれている。繰り返される轟音がAを現実に引き戻した。
｢…………そう、よね。私が、私がやらなくちゃいけないもの｣
足の裏を地に着け、次いで身を翻す。
目の前にはアラジンとスフィントスが前線であろう方面へ飛び立とうとしていた。
｢待って｣
｢！｣
｢……アラジン、最後に質問させて｣
｢……“最後”？｣
薄らとAは微笑む。相手の疑問は答えぬまま。
｢その腕の包帯の中は、“誰に貰ったの”？｣
｢……！｣
原作の通りならヤムライハに貰ったこと気付かれて驚いているのだろうが、もしその通りでないのだとしたら、目を丸くしたアラジンが何を考えているのか、私にはわからない。
｢……ヤムさんだよ｣
Aには話しても無問題ということを先のやりとりで思い出したのか、アラジンは頷いて答えた。
｢──そっか。……よかった、ありがとう。一つ謎が解けたわ。……二人とも、気をつけて｣
｢Aお姉さんは!?｣
｢……私は、一旦寮に戻って“確かめてくる”。そしたら、二人の後を追うから｣
｢……わかった！｣
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紅妃(プロフ) - 睦月サイハさん» コメント有難う御座います！ここのところ更新してなくて本当に申し訳ありません。わたくしめには勿体ないお言葉を頂けて、本当に嬉しい限りです。そろそろ話が進むので、気長に待っていただければ幸いです！ (2017年10月12日 0時) (
レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
睦月サイハ - あの、更新頑張ってください！とても面白いし、続きが気になります！ゆっくりで良いので頑張ってください！応援しています！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 78af19d42e (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆみさん» 最新話の感想コメント有難う御座います！やっと今まで書きたいところを書けたので、読者様にもそう言っていただけてとても嬉しい限りです！みんなが無事でいられることを私も祈ります… (2017年7月8日 16時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - シェルの正体は何者でしょうか 続き気になります 何かたくらんでいるのはあきらか みんな気をつけて (2017年7月8日 13時) (携帯から) (レス) id: a64fcc18a2 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆきさん» 感想コメ有難う御座います!そう言っていただけるなんて光栄です、頑張ります!!；；；； (2017年5月25日 8時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅妃 | 作成日時：2016年12月6日 1時
