〜25〜 ページ28
｢それはない──とも、言い切れないよね。でも、その本ね。私が写ってるの。私が元々の世界にいた時には写ってなかったはずなのに｣
｢それは、元々はお姉さんがその本の物語に登場してなかったってこと？｣
こくりと頷いて、Aは説明を続けた。
｢そう。だから、作者様本人が私をお話の中に捩じ込ませたとは考えにくい。そもそも、作者様は私のことなんて知らないもの｣
アラジンは腕を組んで呻った。
｢お姉さんは、以前の世界からこっちの世界に来たんだよね？｣
｢……？うん｣
｢なら、それができるのは聖宮の力だけ。……きっと、今こうやって時が止められているのもルフの書き換えと同じだから──これもそうと言えるだろうね｣
アラジンは目を伏せて口を噤む。凡そ、聖宮に閉じこもった彼の友人を思い出しているのだろうとAは思う。
｢彼は────｣
｢……？｣
｢アラジンの友人は、ひどいことはしないと思うよ｣
なんと声をかけていいのかわからず、悩んだ末に出した答えがこの一言だった。もっと気を遣うことができていたなら、と口を閉じた。
｢うん、そうだね。……ありがとう、Aお姉さん｣
アラジンはAの心配とは裏腹に、柔らかく微笑む。
(こっちが救われた気分だなあ)
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紅妃(プロフ) - 睦月サイハさん» コメント有難う御座います！ここのところ更新してなくて本当に申し訳ありません。わたくしめには勿体ないお言葉を頂けて、本当に嬉しい限りです。そろそろ話が進むので、気長に待っていただければ幸いです！ (2017年10月12日 0時) (
レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
睦月サイハ - あの、更新頑張ってください！とても面白いし、続きが気になります！ゆっくりで良いので頑張ってください！応援しています！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 78af19d42e (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆみさん» 最新話の感想コメント有難う御座います！やっと今まで書きたいところを書けたので、読者様にもそう言っていただけてとても嬉しい限りです！みんなが無事でいられることを私も祈ります… (2017年7月8日 16時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - シェルの正体は何者でしょうか 続き気になります 何かたくらんでいるのはあきらか みんな気をつけて (2017年7月8日 13時) (携帯から) (レス) id: a64fcc18a2 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆきさん» 感想コメ有難う御座います!そう言っていただけるなんて光栄です、頑張ります!!；；；； (2017年5月25日 8時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅妃 | 作成日時：2016年12月6日 1時
