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｢僕からはこれくらい。次は、お姉さんのこと────教えて｣
どくんと心臓が跳ねる。誰にも話してこなかったことを、秘密を打ち明けるのにはかなりの勇気がいる。彼はそれを察したのか、｢言えるところまででいいよ｣と言ってくれた。
｢……ありがとう。でも……そういう訳にはいかない。全部話すよ｣
そう伝えると、彼はまた一笑したあと、姿勢を正した。
｢まず、私は……佐々木A。名前は変わらない。突然このセカイに“連れてこられた”｣
｢連れてこられた？｣
｢──うん。あの日は、外で本を読んでたの。『あなたたちの世界が描かれたお話』の本を｣
アラジンはきょとんと目を丸くして首を傾げる。Aの最後の一言で頭がついていかなくなったようだった。
｢ええと……｣
｢んと、私の世界にある本の中にね、このセカイについて、このセカイの人たちの人生が描かれた物があるの。現物は今、寮の中に置いてきちゃってるけど……｣
｢現物があるの!?｣
興味津々と言わんばかりにアラジンは身を乗り出す。その目は今まで見たことがないほど輝いていて、Aは二つ返事をせずには居られなかった。
｢う、うん。でも、今は時間が止まってるせいで寮に行くどころかここから出ることできないから……今は見せられないけど｣
｢そっか……。……でも、どうして僕らのことが？その本って、どういう本なの？｣
｢んと、ひとりの作家さんが創作物として生み出して……それを絵で表して物語を描いてる、というか。……｣
関心したようにアラジンは息を吐いた。
｢……僕たちが、“創作物”……。……じゃあ、もしかしてその人がこの世界の創造主……？｣
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紅妃(プロフ) - 睦月サイハさん» コメント有難う御座います！ここのところ更新してなくて本当に申し訳ありません。わたくしめには勿体ないお言葉を頂けて、本当に嬉しい限りです。そろそろ話が進むので、気長に待っていただければ幸いです！ (2017年10月12日 0時) (
レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
睦月サイハ - あの、更新頑張ってください！とても面白いし、続きが気になります！ゆっくりで良いので頑張ってください！応援しています！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 78af19d42e (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆみさん» 最新話の感想コメント有難う御座います！やっと今まで書きたいところを書けたので、読者様にもそう言っていただけてとても嬉しい限りです！みんなが無事でいられることを私も祈ります… (2017年7月8日 16時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - シェルの正体は何者でしょうか 続き気になります 何かたくらんでいるのはあきらか みんな気をつけて (2017年7月8日 13時) (携帯から) (レス) id: a64fcc18a2 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆきさん» 感想コメ有難う御座います!そう言っていただけるなんて光栄です、頑張ります!!；；；； (2017年5月25日 8時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅妃 | 作成日時：2016年12月6日 1時
