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｢憶測ではありますが、今後の他国との戦争に備えて優秀な人員を確保しておく心算なのでは…と｣
｢なるほどな｣
紅炎は一笑すると、ガラス玉の奥で肘を付いた。
｢現時点では以上です。引き続き調査をします｣
｢ああ、頼んだ。…A、少し待て ｣
通信を切ろうとした時、紅炎はAを呼び止めた。Aは頭に疑問符を浮かべ再度ガラス玉を覗き込む。
｢紅覇が貴様に用があると｣
｢わ、私に…!?｣
突然のことに驚き、Aは深夜──それも外だというのに大声を上げてしまう。ガラス玉の奥では背景が変わり、人物は紅炎から紅覇へとバトンタッチされた。
｢A、久しぶり!｣
｢紅覇…!あっ、紅覇様…!!｣
懐かしい声、ずっと聞きたかった声色、暖かい笑顔。そのどれもがこの数ヶ月求めていたもの。今、ガラス玉越しにそれが叶った。
感極まって、つい2人きりの時のように呼び捨てにしまった。Aは焦って敬称を付けて呼び直すが、紅覇はくすくすと笑って
｢大丈夫だよ、今は兄王様居ないから｣
と言った。胸をなでおろしたAは｢よかった｣と呟く。
｢そっちはどう?｣
｢うん、学院の生活にも慣れてきたし、…それに、人間関係も大丈夫。今のところは。体調も心配しなくても平気よ!｣
｢そっかぁ、それならよかった。あ、ねえねえ。あの杖…ちゃんと使えてるかな。壊れたりしてない?｣
｢あ…｣
実は、未だに使いこなせていない。あの杖を使うとどうも魔法が上手く発動しないのだ。休み時間中、アラジンに付きっきりでよく魔法の練習をしているが、まだ1度も成功したことはない。理由は未だによく分からない。今は杖の代わりに紅覇にプレゼントしてもらった簪を使って授業を受けている。
｢うん、柄が長くてすごく使いやすい。大事に使ってるし、全然壊れたりしてないよ!｣
しかしそんなことを言えるわけもなく、微笑で嘘を諂う。
｢ほんと?よかったぁ〜!｣
紅覇はそれを信じ、Aに釣られて嬉しそうに微笑した。Aは微笑んだ紅覇に対し罪悪感を感じて眉を下げる。
｢あ、あのさ…A｣
｢えっ、え?｣
顔を暗くした事がバレてしまったかと思い、きょどるAを他所に紅覇は顔を赤くして言った。
｢誕生日おめでとうっ!!｣
｢…へ?｣
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紅妃(プロフ) - 睦月サイハさん» コメント有難う御座います！ここのところ更新してなくて本当に申し訳ありません。わたくしめには勿体ないお言葉を頂けて、本当に嬉しい限りです。そろそろ話が進むので、気長に待っていただければ幸いです！ (2017年10月12日 0時) (
レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
睦月サイハ - あの、更新頑張ってください！とても面白いし、続きが気になります！ゆっくりで良いので頑張ってください！応援しています！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 78af19d42e (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆみさん» 最新話の感想コメント有難う御座います！やっと今まで書きたいところを書けたので、読者様にもそう言っていただけてとても嬉しい限りです！みんなが無事でいられることを私も祈ります… (2017年7月8日 16時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - シェルの正体は何者でしょうか 続き気になります 何かたくらんでいるのはあきらか みんな気をつけて (2017年7月8日 13時) (携帯から) (レス) id: a64fcc18a2 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - ゆきさん» 感想コメ有難う御座います!そう言っていただけるなんて光栄です、頑張ります!!；；；； (2017年5月25日 8時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅妃 | 作成日時：2016年12月6日 1時
