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ymmt:独占型 ページ5

突然だが、うちの彼氏はとても束縛が強い。




30分に一回は連絡が入るし、




起きた時と寝る前にもちゃんと連絡を入れないと




次の日に凄く問い詰められる。




「…Aちゃん、」




そんなことを考えながらオフィスでくつろいでいると、




突然同期兼彼氏の山本くんに話しかけられた。



「どうしたの?」



彼の顔は酷く歪んでいた。



「…Aちゃん、昨日一緒に歩いてた男の人…誰?」




そういえば昨日、大学の男友達に誘われて食事に行ったっけな。



多分、そのことを言っているのだろう。




「誰も彼もただの大学の友達だよ、同じサークルの。」




それを聞いても山本くんは、さっきの歪んだ表情と変わらない。



一体どうして欲しいのだろう。



何が知りたいのか。



「Aちゃん」



また山本くんは私の名前を呼ぶと目を少し伏せた。




「僕とあの男、どっちが好きなの。」



嫉妬かな、など彼女らしい発言も思い浮かばないほど怖い顔をしていた。



山本くんの悪い癖だ。



なにか不安なことがあればすぐに確認をするのだ。



「…山本くんの方が好きだよ。」



いつもはこれで治る、




「…嘘つかないでよ。」




はずなんだけど…。




「いっつもAちゃんはそうやって…っ、僕の気持ちなんてちっとも理解してくれないっ」



そう言いながら山本くんはぽつりと涙を流した。



私は突然のことで口を開けたまま動けないでいた。



「何回聞いてもいつも同じ答え…、僕が言って欲しいのはそれじゃないのに…っ」



「え〜と…?」



何が何だか分からない。



逆にこんなおかしな展開を誰が予想しただろうか。



「Aちゃんは本当に僕が好きなの…?」



でも、山本くんのことが好きなのは紛れもない事実だった。



去年から知り合いの彼はとても優しく明るい人。



私は彼のそういうところが好きなんだ。

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はずき - すごく面白い作品ですぐ読み切っちゃいました!これで完結なのですか? (2021年9月3日 19時) (レス) id: 68c918356f (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - めっちゃ好きです…もう更新はしないのでしょうか? (2021年8月29日 11時) (レス) id: 84d3b4ed7e (このIDを非表示/違反報告)
なな - ドストライクな作品で大好きです (2020年9月11日 2時) (レス) id: 088ecaff97 (このIDを非表示/違反報告)
星ぶどう(プロフ) - ヤンデレ好きなので、読んでて楽しいです!これからも応援してます。更新頑張って下さい! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 6721536779 (このIDを非表示/違反報告)
清華(プロフ) - 続きが楽しみです!! (2020年3月25日 4時) (レス) id: 1c085b2c66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれを | 作成日時:2018年12月8日 22時

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