【東大王】ヤンデレ彼氏。【QuizKnock】

fkr：束縛型* ページ13

「俺の元から離れないでね。」




「なんで一人でどっか行っちゃうの？」




「許可なしに勝手に遊びに行っちゃ駄目でしょ。」




福良さんは過保護だ。




いや、過保護以上に過保護である。




なんというか、束縛が酷い。




福良さんの許可がないと何もできないなんて、




そんなこと普通はあり得ないだろう。




数ヶ月前に大学の友達の男女と遊びに行った次の日に、




会った瞬間すごく怒られたのを覚えている。




だから友達と遊んだことなんて最近ではあんまりない。




福良さんとは大学から知り合ってそれから段々と話すようになったけれど、




それから生活は一変。




まさかこんなことになるとは思ってもみなかった。




「A、」




「あ、福良さん…」




「どうしたの、そんな困った顔して。」



福良さんは眉を下げ、そう私に聞いてきた。




あんたのせいだよ、なんて口が裂けても言えないだろう。




「なんでもないです。気にしないでください！」




私はそう言って笑ってみせた。




なにか言ったとしてこれ以上過保護になっても困るのは私だ。



「そう。ならいいんだけどね。」



福良さんは安心した笑みをこぼしてそう言った。




そして数分、携帯をいじっていると突然メールが送られてきた。




“久しぶり、元気にしてた？”




「うわ…懐かしい…」




送ってきたのは高校の時の男友達だった。




もう数年と話していなかったからなんとも久しい。




気持ちが舞い上がり、すぐに返事を返そうとした、




「…っあ、」




気付いた時にはもう遅い。

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