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入学して三週間が経った。



何の変哲も無い、そんな日常。




いつもと変わらない、そんな感じだ。





けど、それに引き換えなのか私には三人の知り合いができた。




一人目は、初日にぶつかり図書館で偶然再会した“水上颯”




二人目は、私が迷っていたところを見つけ親切に道を案内してくれた“伊沢さん”




そして、一週間前から時々話しかけてきてくれた“笹倉 愛莉(ささくら あいり)




笹倉さんは友達も多く心優しい人…だと思う。




だと思うっていうのは、実際は一言二言くらいの会話しかしていないからだ。




だから笹倉さんにとって私は大勢の中の一人だろう。




いや最悪、その中にも入ってないかも。




彼女が実際、どんな性格かはまだ分からない…。




伊沢さんとはあの件以来、話していない。




伊沢さんは時間があればまた話そうと言っていたが、話す気にもなれず。





水上颯は…





「…A…?」




噂をすれば影がさす。




「久しぶりだね、水上くん。」




偶然というべきか、必然というべきか。




私にとって水上颯は良い知り合いであるが故、




あまり身構えはしなかった。



「久しぶり。最近どう?」




「まあまあだよ、いつもと変わらない。」




伊沢さんと同じような質問をされ、それに答える。




水上颯の腕の中には沢山の資料があった。




「これから授業?頑張ってね。」





「うん、ありがとう。じゃあまたどこかで。」




水上颯はひらひらと手を振り、奥の道へと消えていった。





私達がお互いの共有して知っている情報といえば、





顔と名前と学部くらい。





こんな関係を何と例えよう?





友達、他人、敵、仲間…。





私ならきっと“赤点関係”と名付けるだろう。

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おれを@コメ専用(プロフ) - れもん味さん» ありがとうございます^^とても励みになります!グダグダな話にはなりますが、これからも応援よろしくお願いします!^^ (2018年11月22日 0時) (レス) id: 1ca3bc7ae9 (このIDを非表示/違反報告)
れもん味 - すっごい面白いです!主人公のミステリアスな感じが好きです!更新頑張ってください! (2018年11月19日 17時) (レス) id: 2102dbe1ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれを | 作成日時:2018年11月13日 22時

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