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「Aちゃん、」



翌日のカフェテリア。




お昼ご飯を食べている私の元に伊沢さんが来た。




「久しぶりだね」




にこりと笑う伊沢さんが視界に入る。




「あの時はどうもありがとうございました…」




私は軽くお辞儀をした。




感謝をしているのは本当。




でもなるべく関わりたくなかった存在でもあった。




「いやいいんだよ、俺がやりたくてやっただけだし。困ってる人は見過ごせないからね。」




全くと言っていいほど優しい人。




私が伊沢さんに最初に思った印象。




今でもそれは揺るがない。




「優しいんですね。」




少し皮肉気味に言ったその言葉に、




きっと伊沢さんは気付いていない。



「そんなことないよ。」



まるでこんなことは当たり前だと言っているような。




この人には一生《性格が悪い》という言葉は合わないだろう。




「そういえばAちゃん、大学生活はどう?」




「まずまずですかね…高校とあまり変わらないです。」




「そっか。俺らどっちも経済学部だし、お互い頑張ろうね。」



伊沢さんはまたにこりと微笑み、



自分の近くに右手で拳を作った。



これ以上自分のことは話したくなかった。



「Aちゃん、これから時間ある?」




“良かったらもっと話さない?”




それは私のことをもっと知りたいと言うことだろうか。




伊沢さんはとても人のことを大切にする人だ。





「すみません、これから用事があって…」



.






.




あー、やだやだ。

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おれを@コメ専用(プロフ) - れもん味さん» ありがとうございます^^とても励みになります!グダグダな話にはなりますが、これからも応援よろしくお願いします!^^ (2018年11月22日 0時) (レス) id: 1ca3bc7ae9 (このIDを非表示/違反報告)
れもん味 - すっごい面白いです!主人公のミステリアスな感じが好きです!更新頑張ってください! (2018年11月19日 17時) (レス) id: 2102dbe1ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれを | 作成日時:2018年11月13日 22時

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