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伊沢さんがどんなを返すのか考えたくなくて思わず視線を下に向ける。



「う〜ん…、なんかよく分かんないけど、友達だと思ってない方がAちゃんだってことは分かった。」




「え…」



伊沢さんの返答に、思わずバッと顔を上げた。




「バレバレだよ、作り話下手すぎ。」



唖然する私とは逆に、伊沢さんは薄ら笑いを浮かべていた。



「下手に話作るより、正直に本当のことを言った方が俺はいいと思うけど」



「…っ、伊沢さんと私は本音で言い合えるような関係じゃ…」



「そうやって同じ様に、Aちゃんを友達だと思ってた子も傷つけちゃったんじゃないの。」




「あ…」



なにも言い返せなかった。



それはただ単に、伊沢さんの言っていることが正しかったから。




私は今、水上颯の時と同じように伊沢さんを突き放そうとしたんだ。




「Aちゃんの中の“友達”ってなんなの。」



そう、突然投げかけられた。



友達ってなんなんだろう。




私にとっての友達って結局なんだったんだっけ。




本音とか親しいとか、そんな言葉で縛られてばっかだ。




「…友達って…なんなんですかね…」




「昨日からずっと考えてるんです。だけど何も明確な答えが出てこないんです。
そもそも友達の基準ってなんですか、会話を交わせばもう友達なんですか?
自分で勝手に友達って思うことは悪いことですか?考えれば考えるほど分かんなくなる。」



ずっとずっと疑問のままだった。



友達のなり方も接し方も、



全部分かんなくて、自分の出した答えはいつも丸なんかつかない。









「教えて下さいよ…赤点しか知らない私に。」

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おれを@コメ専用(プロフ) - れもん味さん» ありがとうございます^^とても励みになります!グダグダな話にはなりますが、これからも応援よろしくお願いします!^^ (2018年11月22日 0時) (レス) id: 1ca3bc7ae9 (このIDを非表示/違反報告)
れもん味 - すっごい面白いです!主人公のミステリアスな感じが好きです!更新頑張ってください! (2018年11月19日 17時) (レス) id: 2102dbe1ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれを | 作成日時:2018年11月13日 22時

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