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「はあ…はぁ…っ」




そのまま走った。




行き先なんて分からない。




ただ真っ直ぐ、気がすむまで。




息が切れて、喉が渇いてるなんて今はどうでもいい。




「意味わかんない…っどうすれば良かったの…っ?」




とうとう足も思うように動かなくなり、着いた場所は小さな公園。




呼吸を落ち着かせるため、近くのベンチに座る。




「分かんないよ…全部。」




あのとき、なんて言うのが一番良かったのか。




「突き放される前に突き放すなんて、なに考えてんだろ…」




「…私だって…誰かと仲良く…」



「…ッは…?」



思わず、口を手で塞いだ。



私、今なんて言おうとした?



私だって誰かと仲良くなりたかった?



さっきの出来事と自分の言動で私の頭は混乱している。



そう、きっとこれも混乱しているだけなんだ。



友達なんて、私には要らない。



知り合い、顔見知り、そんな関係が私に一番合っているはずだった。




あの時、一瞬伊沢さんの言葉がフラッシュバックして私はなにを感じたんだろう。




焦りや不安、恐怖…他に…




考えすぎて頭がパンクしそうだ。




相手の気持ちも自分自身の思いも分からない。




そんな自分が嫌になる。



意味分かんない全部。



自分が何を考えているかさえもわからない。



友達という存在が何故こんなにも私を苦しめるのか。

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おれを@コメ専用(プロフ) - れもん味さん» ありがとうございます^^とても励みになります!グダグダな話にはなりますが、これからも応援よろしくお願いします!^^ (2018年11月22日 0時) (レス) id: 1ca3bc7ae9 (このIDを非表示/違反報告)
れもん味 - すっごい面白いです!主人公のミステリアスな感じが好きです!更新頑張ってください! (2018年11月19日 17時) (レス) id: 2102dbe1ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれを | 作成日時:2018年11月13日 22時

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