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大学からの帰り道。




よく晴れた晴天の下で眩しい光に当たる。




「お、水上くん」




「…Aか、びっくりした。」





何時間か前に話した水上颯を見つけた。




軽く話しかけると、肩をビクッと震わせその瞳に私を捕らえる。




「ごめんごめん、挨拶のつもりだったんだけど…」




私は浅く笑い、会話を繋げた。




どうせならここで終わらせても良かったかもとか思ったり。




「今日はよく会うね、しかも帰り道とか。」




「そうだね、いつもは姿も見ないのに。」




いつもと同じ程度の会話。




私はそれで満足だった。




本当はこれだけで良かったのに。





「水上くんは伊沢さんとは正反対だ…」




「…何か言った?」




「え?なにも言ってないよ、空耳かな?」




私は口角を上げてそう答えた。




危なかった、ここで他の人のことを話すのはリスクがある。





水上颯は伊沢さんみたいに相手を探るような行為はあまりしない。




相手の中に踏み込まない、というのだろうか。




こちらとしても気が楽である。




「俺ここの道曲がるけど、Aは?」




「あ、私真っ直ぐなんだ。ここでさよならだね」




「そっか、じゃあね」




私はそれに“うん”と受け答えをし、水上颯と別れた。




私と水上颯の関係は私の理想的なものだった。




こんな関係がいつまでも続けばいいのにな。

11→←9 izw



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おれを@コメ専用(プロフ) - れもん味さん» ありがとうございます^^とても励みになります!グダグダな話にはなりますが、これからも応援よろしくお願いします!^^ (2018年11月22日 0時) (レス) id: 1ca3bc7ae9 (このIDを非表示/違反報告)
れもん味 - すっごい面白いです!主人公のミステリアスな感じが好きです!更新頑張ってください! (2018年11月19日 17時) (レス) id: 2102dbe1ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれを | 作成日時:2018年11月13日 22時

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