わたし、この力でみんなを守りたいの！

なにごと！？ ページ2

未優side

「はぁぁぁぁ……。今日もヒマだなぁ……」

わたし、藤井未優は、いつもどおり二階の自分の部屋で、ボーッとイスに座っていた。

今日も特に何もない、平凡な一日だったなぁ。

コンコン

ん？

なんか音が聞こえた。

しかも、窓を叩いたような音？

え、なに？

音がしたほうに顔を向けると、

――知らない男の子が、いた。

しかも、超イケメン。

え、え、え、わたしのこの平凡な人生にご縁のないイケメンさまが、なぜここに？？

一体どちらさまっ？

わたしは慌てて窓をガラッと開けた。

「藤井家の、お嬢さまですね？」

男の子はいきなり、片ヒザをついた。

えぇぇぇぇ、なにごとっ！？

「未東家から参りました、未東修也と申します。なにとぞよろしくお願いいたします、お嬢さま」

…………。

はぁっ！？

ちょっと待って、なんの話っ！？

わたし、あんたとは初対面で、「お嬢さま」になった覚えなんてないんですけどっ！

心の中で文句を言いながらも、わたしは冷静に彼に問いかける。

「え……っと。お嬢さまって、なんの話？わたしの家、すっごく平凡で、豪華な暮らしなんてしてないよ？」

おそるおそる尋ねると、男の子は目を見開く。

「なにをとぼけているんですか、お嬢さま！あなたには、まほうで人々を救う、大事な使命を背負っているんですよ！そしてわれわれ未東家が全力でサポートする！もうお忘れになったんですか！？」

えぇぇぇぇぇぇ！？

「ちょ、ちょっと待ってっ。まほうって、なんの話！？わたし、ほんとに知らないんだって！」

必死に訴えかけたわたしに――、彼は、目をお皿より丸くした。

「……本当に、知らないんですか？」

「うん、そうだってば！」

勢いよく首をブンッと縦に振るわたしに、彼は、「わかりました」とうなずいた。

「では、お教えしましょう。われわれ未東家と、藤井家の関係。そして、両家の使命について」

立ちつくすわたしに、彼は、ゆっくりと話してくれた。

わたしの使命→←設定だよー！

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