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後日談・儚い約束 ページ24
炭治郎side
あれから、善逸とAさんが付き合ったことを聞いた。
まぁ、正直分かり切っていたが。
善逸とAさんからは、すごく幸せな匂いがした。
勿論、2人の前では素直に祝福した。
お互いがお互いを想い合ってて素敵だな、とも思った。
本当にこの祝福は心の底からの気持ちだった。
だからこそ、こんな気持ちには気づきたくなかった。
俺の友人である善逸の隣で優しく微笑むAさんは、絶対に、その笑顔を俺に向けてはくれないのだから。
俺が見れる彼女の笑顔は……接客をする彼女の、綺麗で整った、寸分の狂いもない笑顔だけなのだから。
だから今日も、彼女風に言うと「お客様」として3人であのカフェに行くのだ。
また店に行く、という儚い約束を途切れさせないようにしながら。
「こんにちは!お仕事お疲れ様です!!」
「あぁ!いらっしゃいませ!3名様ですね!」
_後日談・儚い約束
fin
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作者名:tokumei | 作成日時:2023年8月21日 13時