俺夜兎の姫〜その後〜

銀河side ページ29

ー銀河sideー


あぁ・・・・久しぶりだな、あんなに

声出したのは・・・・

正直、自分でも驚いた。

あんなに感情的だったってことと、

母さんを心配させないために強くなったのに、

まだまだ心配させることしかできない

弱い自分に。


会いたいなぁ・・・・


あんなつまんねぇ男のせいで、

あんな明るくて楽しい母さんが死ぬとか、

ありえねぇ・・・・


夜桜に戻ってきたけど、なにもする気には

なれねぇし・・・・

これも母さんとの思い出が、いいものしか

ないからだろうな・・・・


どうやったら、このぐちゃぐちゃした気持ち

無くせんだろ・・・・


もっと母さんにきいときゃ良かった・・・・



「そんな、ことない・・・・

銀河は強いわ・・・・

そんな気持ち、すぐなくせる・・・・・」



あれ・・・・今、懐かしい声がしたな・・・・


優しくて、包み込まれるような・・・・

もしかして、母さん成仏してないのか・・・？


だったら、まずいよな。

しっかり成仏させてやんねぇと・・・・！！



「ほらね・・・・？

ぐちゃぐちゃした気持ちなんて、

もうどこにもない・・・・・」



・・・・やっぱこの声は母さんだな。

本当に、凄いぜ、母さんは。

あの気持ちを、一瞬で振り払ってくれるんだから。


見てろよ、母さん。


俺が、夜兎の国王で

夜桜の提督の


闇牙銀河だ！！

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