うらはら ページ8
Aは、学校を早退し、病院に行くと、帰宅した。
(A「やっぱ、シルクと付き合ってることが原因なんかな？別れちゃえば、楽になるのかな？」)
よくない方向へどうしても考えてしまう。
すると、玄関から母親が誰かがお見舞いに来たという声がした。
(A「しょうこか、あゆみか・・・。」)
そう思って玄関まで行くと、立っていたのはマサイとザカオだった。
A「へ？どうしたの？珍しい組み合わせの二人だね。しかも、お見舞い来てくれたんだ。あ、上がって」
Aは、思いもよらなかった二人のお見舞いに、笑顔になった。
自室に通すと、母親が飲み物とお菓子を持ってきてくれた。
マサイ「・・・Aちゃん、まずは今日の分のプリント。預かってきた。」
A「ありがと。助かる〜」
マサイとザカオはお互いを見て、どう話そうか、悩んでいた。
A「何？何かあった？」
マサイは１回下を見ると、Aの方をみて話し出した。
マサイ「Aちゃん、こないだオレに口止めしたこと、シルクたちに話した。・・・突き飛ばした子、バスケ部のマネージャーの子だったんだね。」
Aは、しょうがないという表情になると、「そっか。話したのか」と下を向いた。
ザカオ「Aちゃんは、誰に突き飛ばされたのか分かってたから、マサイに口止めしたんでしょ？」
A「・・・まあね。シルクがバスケ部だしね。部活内で騒動起こしてほしくなかったから」
マサイ「シルク、マネージャーに怒ってた。声荒げて。・・・Aちゃんに手、出すなって言って」
Aは「そっか」といって、ゆっくり立ち上がった。
A「これ、みて」
そこにはへし折られたラケット、ずたずたになったユニフォーム、テニスシューズ、『シルクに近づくな』と書かれた紙。
A「さすがにさ、ここまで来ると、考えちゃうわけよ。シルクと付き合うことが間違いだったのかなって。」
マサイとザカオはそれらを見て、息をのんだ。
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作者名：danchan | 作成日時：2020年3月8日 16時
