初詣 その2 ページ45
Aとシルク、モトキが境内で並んで歩く。
シルクとモトキはなにやらマニアックな話をしていて、Aはなかなか全部は理解できないが、二人の掛け合いは聞いていて、面白い。
二人のやり取りを聞いて、Aがクスクス笑っていると、後ろからくみが聞いてきた。
くみ「Aさ、ずっと笑ってるけど、どうかした?」
A「二人の話を聞いてるとさ、漫才みたいで。ボケたり、突っ込んだりがコロコロ変わって。マニアックだから、内容はわかんないんだけど、それが面白くって」
そう話すと、ダーマが「あーそれな」と共感してくれた。
ダーマ「その二人さ、なんか似てるとこ、あんのよ。趣味嗜好がさ。だからマニアックだし、通じ合うものがあるんじゃない?自然と漫才風になっるっちゃ、なるね」
その言葉に、くみとAが「なるほど」と感心してしまう。
モトキ「いや、そこさ、納得しないでよ」
くみ「いわば、『類友』ってやつでしょ?」
くみのつっこみにダーマが吹き出した。
ダーマ「まあ、ふたりはそうかもな。ほかは、単にシルクが何やるのか、見てみたいってのもあるし、一緒にいて楽しそうっていうのもあって、一緒にいることが多いけど。シルクとモトキは似ていないようで、似てるのかもな」
淡々と話すダーマにシルクがちょっと考えて、同調した。
シルク「ま、そうかもな。オレがモトキに進めることもあるし、その逆もあるし。同時にすきになるものもあるしな。」
そう言われ、Aは、ハッとした。
(A「モトキくんにも告られたっけ、私・・・。しかも同時期に・・・」)
そう思うと、Aはモトキに対しての申し訳無さがぶり返してきた
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作者名:danchan | 作成日時:2020年3月8日 16時