反撃 ページ18
<シルクSide>
次の日、Aは学校を休んだ。・・・シルクは「休む」と聞いていたので、そこまで驚かなかったが。
モトキ「シルク、Aさ、今日どうしたんだろ?昨日のことで・・・」
見た目にも心配顔のモトキにシルクは笑って言った
シルク「大丈夫だよ。昨日、帰り際に『明日休む』って言ってたし。一日、落ち着く時間があったほうがいいんじゃない?・・・オレと別れるってバカなこと言ってたし。落ち着いて考えるために休んだんだと思う」
モトキは、一瞬驚いた顔をした。
モトキ「・・・A、シルクと別れるって思ってたの?」
シルク「・・・実際、昨日『別れよう』って言われた。オレと付き合うのが苦痛だったわけじゃないって言ってたけど。オレの彼女ってのが、周りにはウザかったんだろうな」
シルクは、短くため息をつくと、何かを考えるように、片手で頭を抱えた。
モトキ「オレ的には、シルクとAが別れてくれた方が、よかったんだけど。・・・冗談だけど」
冗談でもそんなことを言ってくるモトキに苦笑いしながら話した。
シルク「モトキ、オレに告ったやつがAに悪さをしてるんだ。そいつらに一度話を聞きに行きたいんだけど、付き合ってくれない?」
モトキは二つ返事で「もちろん」と答える。
シルク「・・・その前に、これ、みて」
昨日マサイから送られてきた写真をモトキに見せる。モトキの顔色が変わった
モトキ「なに・・・これ・・・。こんなひどいこと、されてたの?それをずっと黙ってたの?」
モトキは顔をしかめ、怒りを覚えた。
シルク「もしかして・・・って思ってるんだけど、Aのロッカーとか机の仲とか、ひどいことになってないかなって。」
モトキは、シルクとの間にあるAの机に移動すると、「A、ごめん」といない主に謝って、机の中を見た。
モトキは机の中に手を入れると、メモのような紙が・・・。それを出してみる。
モトキ「・・・シルク。シルクだけじゃないわ。オレのせいでもあるんだわ。・・・これ見て」
その紙には、『モトキ君に媚び売ってんじゃねーよ』『色目使ってんじゃないよ』『モトキ君から離れろ』と書いてある。
シルク「やっぱな。あゆみちゃんにお前も原因になってるかもって聞いてたけど。・・・しょうこちゃんか、あゆみちゃんと一緒にとおこのロッカー確かめてみようぜ。」
シルクはしょうことあゆみに声をかけ、とおこのロッカーを確認する。
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作者名:danchan | 作成日時:2020年3月8日 16時