証拠 ページ13
教室に残ったダーマとンダホ、しょうこはAの席を囲むように、それぞれモトキの席・シルクの席・マサイの席に着席して話していた。
ダーマ「・・・女子の嫉妬心ってほんと、陰湿だよね。そこまでするかね・・・」
しょうこ「・・・私はあそこまでする勇気はないけど、気持ちはわかるから・・・」
ンダホ「しょうこちゃんもそうなっちゃうの?」
しょうこはンダホをみると、ちょっと顔を赤らめ言った
しょうこ「好きな人が、別な人と付き合うってわかったら、そういう気持ちになるだろうね」
ダーマは、二人のやり取りを見ながら、何か感づいた。
ダーマ「・・・ねえ、オレ、お邪魔虫?」
すると、廊下のとおこのロッカーを探す女子が3人。
女子「ここじゃない?」
勝手にAのロッカーを開けようとしていると、後ろからダーマが声をかけた。
ダーマ「ねえ、何してんの?他人のロッカーに」
3人はびくっとして振り返ると、見え透いた嘘をつく
女子2「・・・あ、Aさんに、頼まれて・・・」
しょうこ「Aちゃん、今日早退したんだけど、いつ頼まれたの?」
しょうこの言葉に3人は、逃げ出しそうとしていた。
ンダホ「・・・なんで逃げるの?」
ンダホの大きな体で3人の進路をふさいだ。
よく見ると、手にはカッターを持っていた。
ダーマ「それ、なんに使うの?Aちゃんに、何頼まれたの?」
ダーマ、しょうこ、ンダホに囲まれ、3人はおとなしくなった。
女子1「・・・だって、モトキ君と仲いいし、シルク君と付き合ってるし・・・。」
ンダホ「それだけ?」
女子3「なんか悔しいんだもん。1人だけ、モテて。」
ダーマは後ろから歩いてくる足音にちょっと振り返るといった
ダーマ「・・・だってよ、シルク、モトキ。」
ダーマの声に女子3人はびくついた。
モトキもシルクもダーマ達の輪に加わると3人に言った。
モトキ「Aがモテるんじゃない。Aだから、オレは好きになったんだ。勘違いするな」
モトキの強い口調に、ダーマ達は驚いた。
シルク「そんな陰湿なことして、恥ずかしくねーのかよ」
シルクはただただ、あきれていた。
3人は口々に「ごめんなさい」といい、その場を去ろうとする
ぺけたん「だから、謝る相手、違うんじゃない?って」
そういうと、3人は顔を見合わせ、「Aに直接謝る」と約束し、その場を離れた。
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作者名:danchan | 作成日時:2020年3月8日 16時