Spilal Step －Ⅱー (ページ13)

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土手でプロポーズされてから、マサイの家族やAの家族、事務所に二人で報告した。

段取りがすべて終わってから、メンバー招集。

どっきり兼結婚報告をする予定だからだ。

全員がそろったところで、マサイが重々しく話し始めた。

マサイ「オレさ、去年Aと付き合い始めたじゃない？あれから１年たつわけなんだけど、あいつのいろんなとこも見えてきてさ・・・」

伏し目がちに話すマサイ。メンバーも神妙になる。

マサイ「オレ、耐えられないのよ、もう・・・。」

そういってうつむくと、モトキが静かにマサイに聞いてきた。

モトキ「マサイ、そんな一時の感情でAと付き合ってたの？そんな軽い気持ちだったの？・・そんなんなら、オレ、Aのこと、あきらめなきゃよかったよ。」

少し怒りのこもった、モトキの低い声に、マサイは驚いて顔をあげた。

マサイ「モトキ、お前・・・」

聞きたいことは、メンバー全員一緒だったらしい。全員がモトキに注目する。

モトキ「・・・悪いけど、今もあいつのこと、心のどこかで好きだよ。ずっと一緒だったから。ずっと一緒にいたいって、思ってるよ」

モトキの想いに、マサイは絶句する。・・・たまらずシルクがマサイに聞いた。

シルク「マサイ、本当のとこはどうなんだよ」

シルクの声に、マサイが我に返った。

マサイ「あ、うん。えっと。本当は、Aに改めてプロポーズして、結婚することになったって、報告したくって。ドッキリさせようと思ってたんだけど・・・。」

そういうと、素早くンダホが反応した。

ンダホ「え？どっきりってことは？何？本当に結婚するの？」

マサイは、メンバーを見渡し、ちゃんと座りなおして、話し始めた。

マサイ「うん・・・。Aにプロポーズして、OKもらった。家族にも挨拶行った。事務所にも挨拶行った。今度、籍を入れようと思ってる。」

マサイの報告にダーマは「お前、ふざけんなよ！」とマサイをどつく。

ダーマ「なんだよ、結局のろけじゃねーかよ」

ザカオ「マサイの話ぶりだと、別れるって思ったし！」

ザカオにも体当たりされて、マサイは二人に痛い祝福をもらった。

ンダホはマサイの肩をたたきながら、泣いていた。

シルクは「やれやれ」といった、安どの表情を見せた。

モトキは・・・。一瞬驚いた表情を見せたが、マサイの意図が分かったのか、寂しげな表情を見せていた