Spilal Step －Ⅱー (ページ9)

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ようやく男だけの撮影に慣れてきて、だんだん大胆な企画も増えてきた。

ある日。

Aの仕事が終わる少し前、マサイから連絡が入った。

【マサイ「今日、帰りにうちに寄ってくれない？ムキムキ料理、撮影してるんだけど、手伝ってほしいことあるんだ」】

AはマサイのSNSに？が浮かんだ。

【A「手伝うのはいいんだけど…。ちなみに今日の料理は何？」】

【マサイ「ブルスケッタだって」】

(A「なんだろ？作ってってことかな？」)

Aは疑問を抱きつつ、マサイハウスに行くと、撮影自体は終わっていた。

テーブルには、世にも奇妙な料理らしきものが。

A「ね、来ていきなりなんだけど、確か『ブルスケッタ』とか言ってなかった？」

そういって、マサイとモトキを見ると、二人とも苦笑い。

モトキ「そうなんだけど、世にも奇妙な料理だよね。食べられなくはないよ。」

もぐもぐと口を動かしているモトキを横目に、マサイにAは聞いた。

A「で？私を呼んだ理由は？これをどうにかしろとでも？」

マサイ「できるなら、食べられるようにしてほしいんだ。モトキ、腹壊すぜ、あれ。」

そういうと、先ほど撮影したものを見せてくれた。

A「何を使ってるか、なんとなくわかったけど、相変わらず、わけわからん。・・・ま。いいや。何とかやってみるよ」

Aは台所に立って、残った材料を見る。そしておもむろに何かを作り始めた。

その様子をこっそり撮影する人物・・・モトキ。

A「・・・・何してんの、モトキ」

モトキ「セカンダリでーす。久々のAでーす。ムキムキの後で料理してくれてまーす
」

A「ああ・・・どうも、お久しぶりです・・・じゃなくって、ナチュラルに撮り始め合いでよ。・・・これ、さあ・・・。何とかしてみるけど、あんまり期待しないでね」

そういって、手際よく、別料理を作っていた。