Spilal Step －Ⅱー (ページ3)

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Aは店の前でモトキと別れると、その足で、シルクハウスに向かった。

・・・多分、マサイも話すだろうが、自分でちゃんと伝えたかった。

ふと、思いたってシルクに連絡をいれると、マサイハウスにいるという。

そのままマサイハウスへ向かう。

マサイハウスにつくと、マサイ自身が出迎えてくれた

マサイ「シルクに話すんだろ？待ってたよ。俺も一緒にあいつに伝えたいから。」

マサイの言葉は、私には心強かった。

リビングに行くと、シルクはチクワとじゃれていた。

A「シルク。話がある」

マサイと二人でシルクの前に座ると、シルクはチクワと遊ぶのをやめ、にっこりと笑って二人を見た。

シルク「・・・決めたんだな」

シルクの口ぶりは結果を知っているかのよう。Aは驚いたが、しっかりとうなづいた。

A「うん、決めた。私、マサイと結婚を視野に入れて付き合うことになった。マサイのそばにいようと思う。それで、グループもやめる」

シルクはにっと笑って「そっか」と短く言うと、「動画、今からとるか？」と聞いてきた。

A「へ？今から？すぐ？」

シルク「善は急げっていうじゃん。セカンダリでもいいけど。俺としてはメインで上げたいな。」

A「ちょっと待ってってば。いきなりすぎだよ。ほかのメンバーに伝えてないし。」

マサイ「そうだよ。ちゃんとメンバーには話してから撮りたい」

二人の抗議を聞いているのかわからないが、シルクは動画撮影に乗り気だ。

シルク「動画でいえばいいじゃん。・・・あ、モトキに言ってからにする？」

シルクの決断の速さに戸惑いつつ、いったんシルクを落ち着かせた。