Spilal Step －Ⅱー (ページ1)

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Aは、土手でマサイと別れて、帰り道にモトキに話すべく、モトキに連絡を入れた。

A「モトキ、話があるんだけど、いつもの角のコーヒーショップに来れないかな？」

モトキの声は、何かを覚悟していたような、落ち着いたものだった。

モトキ「ん、わかった。今、どこら辺にいる？」

Aは今いる場所と、到着する大体の時間を告げた。

急いで待ち合わせ場所に行くと、すでにモトキは来ていた。

A「ごめん、遅れた」

モトキに声をかけると、モトキは寂しそうな顔をAに向けた。

Aがモトキの向かい側に腰掛けると、モトキは何かを察知したかのように話し出した

モトキ「話って、昨日のこと？」

モトキの言葉にAはちょっとだけ笑って、素直にうなずいた。

A「そう・・。それと、これからのこと」

そういうとAは一呼吸置き、まっすぐモトキの目を見て話す。

A「モトキ、私ね、マサイと付き合うことになった。結婚も視野に入れてる。・・・でね、ずっと、モトキのこと好きだったんだけど、マサイが私を必要としてくれてるのであれば、それを支えたいなって思った。一緒に歩いてみたいなって思った。・・・だから・・・」

Aは一つ、深呼吸をする。

A「私、グループもやめる。それで、モトキに、今までありがとうって言いたくって。」