告白 ページ31
少しの間、沈黙の時間が生まれた。
モトキは、またビールを一口飲むと、Aをみて話す
モトキ「ねえ、A。オレがAのこと好きになったって言ったら、・・・どうする？」
思ってもいなかった質問の内容に、Aはモトキをまじまじと見返した。
A「モトキ・・・。それ、本気・・。？」
何も答えないモトキは、また一口ビールを飲むと、今度は別な方向を向いてしまった。
Aは少し呆れたため息を付いてモトキに言った。
A『私さ、メンバー全員が気になるの。メンバーだけじゃないね。ウチのスタッフも。誰が体調崩したり、おかしかったりすると、どうしても気になっちゃう。今なら、モトキ。・・・何かあったんじゃないかって・・・。」
モトキはAの言葉に振り返る。
A「だから、今回一緒に岡崎に行ってくれてほんと、嬉しかった。おまけにさ、としみつ君と撮影してくれてたなんて・・・。めっちゃ楽しみにしてんだ」
にっこりとわらうAにモトキもつられて笑った。
モトキ「オレは・・・。またAが誹謗中傷にさらされるのが嫌だっただけで・・・。メンバーとして、そこは守ってやりたいって思ってさ」
モトキは恥ずかしかったのか、ビールをまた一口飲むと、顔をそらしてしまった。
モトキ「ただ・・・。Aとりょう君が一緒にいるところ見て、お似合いだなって思って・・・ちょっとだけ・・・なんか、りょう君に嫉妬したっていうか・・。」
言い終えると、あおり気味にビールを飲むモトキの腕をAは掴んだ。
A「ちょっと！飲み過ぎ！・・・モトキがりょう君に嫉妬って・・意外・・。」
いつもと少し様子の違うモトキを心配するAを見て、モトキは感情を抑えきれなくなる。
モトキ「A、悪いとは思う。オレ、もしかしたら、Aのこと、本気で好きになったかもしれない。二人きりでいられることが嬉しんだ。他のやつといるの、見るとなんかもやもやするんだ」
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作者名：danchan | 作成日時：2023年9月18日 15時
