Realized Thoughts (ページ30)

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変調ページ30

モトキ「げ。上からくる？」A「まあいいじゃん」

モトキハウスに入ると、おなじみの絵やお人形。そして、服や帽子がてんてんとしていた。

A「あのさあ・・。人のことはあんまり言えないけど、服はちゃんと片付けようよ。」

モトキ「プレゼント開けてて、こうなった」

リビングの真ん中にテーブルを持ってきて座ると、モトキはコーヒーを入れてくれた。

Aにはコーヒーを、そしてモトキ自身はビールを持ってきて座った。

A「珍しいね、モトキがビールって。あんまり飲まないじゃん」

モトキ「まあね。今日はちょっと・・・ね」

そういうと黙って乾杯をする。

一口飲んでAは単刀直入で聞いた。

A「で。どうした？」

Aの質問にモトキは苦笑い

モトキ「Aもよく人を見てるよな。俺になんかあったってわかるんだ」

A「シルクほどじゃないよ。私のは癖で見ちゃうの。いつもと違うなって感じるくらい」

モトキはビールを一口飲むと覚悟を決めたように話しだした。

モトキ「Aさ・・・。好きな人とか居ないわけ？今日、見てて『いるんじゃないか？』って思った」

モトキからそんな質問が飛んでくるとは思わず、Aは驚いた。

A「好きな人・・・ねえ・・。意味によってはいるってなるけど・・・。モトキが言ってる意味だと、いないかな。ただ、気になる人はいるな。」

モトキは一瞬動きが止まり、「そっか」と返事をした。