検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:36,956 hit

5 ページ5

Aはマンションを出た後、プラプラと歩きながら、近くの公園までやってきた。

夕方も、夜に近い時間で、人影はまばら。

Aは目についたベンチに腰かけて、空を見上げた。

(A「マサイに告られちゃったな・・・。気づいてなかったわけじゃないんだけど、はっきり言われると、戸惑うな・・・。」)

目についたブランコに乗ると、「キィ」という音が響く。

漕ぐのをやめると、頭に浮かぶのは・・・マサイ。

A「あーっ!もうっ!」

声を上げ、ブランコから立ち上がるとモトキの「びっくりしたぁ」という声がした。

振り返ると、割と近くまで、モトキが来ていた。

A「え?いつからいたの?」

モトキ「ん?さっき。マサイから話聞いた」

Aは思わず脱力し、ブランコに腰かけた。

モトキ「・・・A、マサイに告られた気分は?」

半分、茶化すように話すモトキに、Aはイラっとする。

A「・・・マサイの気持ち、気づいてなかったわけじゃないんだけど、このタイミングで、いきなり言うか?って感じ。はっきり言って、戸惑ってる」

半分ふてくされながら、Aが話すと、モトキは、ちょっとだけ笑った。

モトキ「マサイの気持ち、知ってたんなら、そういえばいいじゃん。マサイ、相当気にしてたよ」

A「あのさぁ・・。知ってたわけじゃなくて、『なんとなくそうかな?』って思っただけだから。・・・モトキって、絶対女子に嫌われるタイプかも。」

そんな話をしながら、Aは自分の足元に視線を落とした。

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。