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「なお」のバーを出て、モトキと二人でプラプラと歩いていた。・・・会話はない。
すると、小さな公園が視界の中に入る。
Aは公園の中に入り、ジャングルジムに昇りだした。
モトキ「何してんの?酔ってるんだから、危ないって」
モトキは下からAに注意する。
A「大丈夫。危ないことしないから。モトキも上がってきなよ」
Aはジャングルジムの上で手招きをすると、モトキはあきれながらも、昇り始め、Aの隣に座った
モトキ「いきなりどうしたの?高いところ、嫌いでしょ?」
モトキの注意にAはちょっと肩をすくめただけ。
A「・・・さっきさ、なおさんとモトキに言われたし、決着つけないとなって思ってさ・・・」
空を見上げながら、Aは話し出した。
A「モトキ、聞いて。返事はいらないから。・・・あのね、私の初恋ってモトキなの。ずっとモトキのこと、好きなの。メンバーとしても、人としても。そして、一人の男性としても。このままでいいって思ってた。一緒にいられる時間があるだけでいいって思ってた。」
そういうと、Aは恐る恐るモトキの方を向いた。モトキは目を見開いて驚いている。
A「モトキさ、好きな人いるんでしょ?前、ダホちゃんと話してるの、聞いちゃった。だから、言わないで、片思いで終わらせようって思ってた」
Aは一気に話すと、「よしっ。言った!」と口に出し、勢いよく、ジャングルジムから降りた。
A「モトキ、ごめんね。本当に言うつもりはなかったんだ。けど、マサイに事があって、なおさんとモトキにあそこまでいわれちゃ・・・ね。だから、聞き流して」
暗闇の中で、寂しそうに笑うAを見て、モトキは何とも言えない気持ちになって、自身もジャングルジムを飛び降りた。
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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時