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(A「シルクの家行ってもあんまり変わらない・・・かもな」)

そう思って、いったんマサイハウスのあるマンションから出ようとして、エントランスまで来ると、誰かとぶつかった。

A「すみません・・って、モトキ?」

モトキ「あれ?マサイの家行かないの?」

いつものモトキの様子に、Aは思わず力が抜ける。

A「ちょっとね、頭冷やしてこようと思って。散歩してくる」

そういうと、Aはそそくさとマンションから出て行った。

モトキは「?」マークが頭に浮かんだが、とりあえずマサイハウスに向かった。

マサイハウスに入ると、マサイが一人で発狂していた。

モトキ「・・・何してんの?」

モトキがマサイに声をかけると、マサイは興奮しているようだった。テンションがおかしい。

マサイ「オレっ!好きな奴にっ!『好き』っていった!ギュっってハグした!」

あまりの興奮状態にモトキは驚いていた。

モトキ「ちょっと、マサイ、落ち着いて。ちゃんと話して」

モトキはいったんマサイを落ち着かせると、一連の話を聞いた。そして。

マサイ「オレさ、どうすればいいんだろ?」

ちょっと落ち込むマサイに、モトキは聞いた。

モトキ「ね、Aからは、なんか言われた?」

モトキからの質問にマサイははっとする。

マサイ「何も・・・。どうしよう・・・。」

モトキは小さくため息をついた後、マサイに話す。

モトキ「さっきさ、エントランスでAにあったのよ。なんか、動揺してたっぽいけど。・・・A、もしかしたら、ほかに好きな人でもいるのかもね」

モトキの言葉に、マサイは慌てだした。

モトキ「だから、落ち着いてって。『好き』っていう気持ちは止められないでしょ?それはそれでいいと思うんだけど、これからマサイがAとどうしたいのか、どうなりたいのか。そこが大事なんじゃない?」

モトキの言葉に、マサイは「そっか・・・」というと、腕を組んで、何かを考え始めた。

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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時

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