はまたいむ―Fifth―

サンタさん ページ46

A、まだサンタさんおるて思ってるみたい








完全には信じとらんけどどこかで信じとるみたいで今年もサンタさんにむけてお手紙書いてる








今年は“ もっとはまだくんと一緒にいたいです”








って照れるやろが←








でも今年あげようて思うてたのと同じで助かる







「はまだ！？見た！？」









紙を急いでひっくり返した。









そんなに見られたくないんや笑笑








かわええやっちゃ









崇裕「見てへんよ、サンタさんにお手紙書いたん？」









「んん、でも今年いい子じゃなかったから来ないかも」







崇裕「...毎年言うてるでそれ」








「だって、不安やもん」







ってぶつぶつ言うてる







これからAはサンタさんにクッキーつくるらしい。







ここ何年かはぜーんぶ俺のお腹の中やで☆








「はまだも余りあげるからね」







ここからちょいちょい呼ばれんねん








「はまだぁ、腕まくりして〜」とか「はまだぁ、髪くくってえ」とか。









もちろん全部やってあげるで








「はまだはどっちがいい？」







ってトナカイとツリーの持って聞いてくる。









崇裕「A、よう考えてみ？






その柄はみんな使うてるやろ？






やからさ、うさぎとか魚とかにしたら？」








「はまだ！天才かよ！！」






確かに確かにっていっぱい入っとる型から魚とかペンギンとか出してきた








黙々と作業してるAもかわええなって台所のAを小一時間見つめとった。

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