謎解き 其の二 ページ33
「先ほどお宅に伺ったときにいただいた紅茶。 どこで淹れてきたものなんです？」
「そりゃぁ、キッチンに決まっているでしょう。階段を降りたところにあるのをあなた方も見たでしょう？」
「ええ、見ました。―――ではなぜ紅茶は冷めていたのですか？」 いくら共同スペースとはいえ、部屋からの距離はそう遠くはない。 普通に淹れて持ってきただけならば冷めるはずがないのだ。
「みっちゃん、じゃなかった、三田先生。貴方はドアの外で私たちの話を聞いていたのではないですか？そして、私たちが自分を疑っている、そう思った貴方は少し計画を変更した」
あの時操れる人間は前回の模様の第一発見者、会長だったはずだ。
その会長に、�猗塙圓鮹�かに見られるように行え”と指示すれば自動的に犯人は会長となる。
警察はこれが異能による複数人の犯罪だとは気づいていない。そうやってまんまと新たな犯人像の陰に隠れたのだ。
「今まで捜査が全く進まなかったことから考えて、犯人はとても慎重な人物だと考えられます。しかし我々が捜査を始めた日に限って、いきなり姿を現した。 不自然ですよね？」
どうでしょうかね、とつぶやきながらみっちゃんが首を振った。「偶然でしょう。偶々ですよ」
「まだまだありますよ。」私は指を二本たてた。「もうひとつ目は不自然に死角ばかりを狙われ続けた聖良学園。しかも三回も同様の事件が起きている。 これも防犯カメラ設置の全責任を負っていた貴方が犯人なら説明はつきます。それに学園の人間が学園内をふらふらしていようとも誰も不思議には思いません。例え、操られ、模様を描く場所を探していたとしてもね。」
指を一本だけたてる。
「そして、爆弾。」 みっちゃんの顔に狼狽の色が浮かんだ。
「勘違いをしていました。 爆弾を起動させた人間の事。よく考えれば可笑しいんです。あんなに離れたところにいた人間が私が爆弾を見つけたことに気づけるはずがない。爆弾を起動させたと思ったのはただ携帯でもいじっていただけでしょうね。 では、誰が爆弾を起動させたか？」
たてた指をみっちゃんに向ける。
「あの場にいたのは凛ちゃん、副会長、書記、会計、―――そして、三田先生、貴方です。」
「ふふふっはっ、ははははは！」
ふいにみっちゃんが笑いだした。「お見事です、橘さん！よくもまぁ辿り着きましたね！」
「押さえろ！」箕浦さんが叫んだ。
と、同時にみっちゃんがポケットから何かを取り出した。
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フリスク(プロフ) - 島空太さん» コメありがとうございます！ ごめんなさい、一回リクエスト案を消してしまいました…でもそのうち書きます！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年4月8日 9時) (
レス) id: 53bb568289 (このIDを非表示/違反報告)
島空太(プロフ) - プリン食べられて…っていうやつが気になりますねェ…(。-∀-) (2017年4月8日 4時) (レス) id: ad1d4b6253 (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - 藤猫さん» コメありがとうございます！ 毎回どんな風に書こうか悩みながらポチポチやってるのでそう言って褒めて頂けると凄く嬉しいです！ これからも頑張って書いてきますね( ´ω` )/ (2017年3月20日 8時) (レス) id: 53bb568289 (このIDを非表示/違反報告)
藤猫(プロフ) - 文章に台本書きや顔文字を使わずに書かれた、小説らしい小説だと思いました。謎解きも面白くて、構成も整っていると思いました。とても好感の持てる作品で、これからも読み続けたいです。楽しみにしています！偉そうな感想、長文失礼しました。更新頑張ってください！ (2017年3月20日 2時) (レス) id: 59331f3ebf (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - 物部さん» コメありがとうございます！ 小説書くのは初めてだったので文章が綺麗と言っていただき嬉しいです！あんまり文ストキャラと絡ませられませんでしたが…w 頑張って更新しますね！ (2017年3月19日 10時) (レス) id: 53bb568289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フリスク | 作成日時：2017年2月7日 19時
