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わけがない ページ14

男が出て行った。素早く周りを見渡す。監視カメラは…ぱっと見は見つからないが、どこかにあるだろう。私が逃げたかどうか確認する必要があるのだから。
スカートをまさぐる…ポケットに携帯があった。気づかれなかったのか、このくらいは大丈夫だと思ったのか。どちらにしろ監視があるならこれは使えない。

「ひとりで抜け出すのは無理か…」まさかミチルたちを人質に取られるとは思っていなかった。
不覚。計画が崩れちゃうじゃないか。まぁそこまで支障はないだろうけど。
とりあえず、私の仕事はこれで終わりだ。あとは待つだけだ。




さらに10分がたつ。遠くの方で一発、銃声が聞こえた。モニターの中のミチルたちがおびえたような顔をした。
頃合いだな。そう思うのと同時にドアが開いた。
「お前、何をした」「なにも?」
事実、私はこの部屋でぼーっとしていただけなのだ。それはこの男がよく知っているはずだ。

「わたしは」
言いかけたところで後ろの壁にぴしり、とひびが入った。と同時に壁から黒いものが飛び出した。

「大丈夫か」壁を破壊して現れたのは芥川君だった。 彼とは五大幹部の直属の部下―――太宰さんはいなくなったが―――のよしみから時々話をする仲だった。

「な…」「よそ見はあんまりおススメしないよ」突然の襲撃者に驚いたまま、動けなくなっていた男から起爆釦をすり取り、釦だけを安全な自分の部屋に移動させた。

隣では芥川君がちょうど男を捕まえたところだった。いくら自分を見えないようにしたところでつかまれているのだから、意味はなさない。
「中也さんたちは?」「向こうで戦っている」「その男は任せてもいい?」「ああ。」

芥川君がうなずくのを見てミチルたちがいる部屋をイメージする。次の瞬間私はそこにいた。

「「「A!」」」「説明は後でするから!みんな、怪我はない?」
ミチル、莉帆、亜美が頷く。


三人の眼は赤くなっていた。そりゃそうだ。いきなり誘拐されて爆弾の隣に座らされていたのだから。



「そんじゃ、」


反撃といきますか。





私の頭の中からは今まで隠し続けていたことは抜け落ちていた。

ひとごろし→←詰んだ………



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フリスク(プロフ) - 島空太さん» コメありがとうございます! ごめんなさい、一回リクエスト案を消してしまいました…でもそのうち書きます!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2017年4月8日 9時) (レス) id: 53bb568289 (このIDを非表示/違反報告)
島空太(プロフ) - プリン食べられて…っていうやつが気になりますねェ…(。-∀-) (2017年4月8日 4時) (レス) id: ad1d4b6253 (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - 藤猫さん» コメありがとうございます! 毎回どんな風に書こうか悩みながらポチポチやってるのでそう言って褒めて頂けると凄く嬉しいです! これからも頑張って書いてきますね( ´ω` )/ (2017年3月20日 8時) (レス) id: 53bb568289 (このIDを非表示/違反報告)
藤猫(プロフ) - 文章に台本書きや顔文字を使わずに書かれた、小説らしい小説だと思いました。謎解きも面白くて、構成も整っていると思いました。とても好感の持てる作品で、これからも読み続けたいです。楽しみにしています!偉そうな感想、長文失礼しました。更新頑張ってください! (2017年3月20日 2時) (レス) id: 59331f3ebf (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - 物部さん» コメありがとうございます! 小説書くのは初めてだったので文章が綺麗と言っていただき嬉しいです!あんまり文ストキャラと絡ませられませんでしたが…w 頑張って更新しますね! (2017年3月19日 10時) (レス) id: 53bb568289 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フリスク | 作成日時:2017年2月7日 19時

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