あの日出会った君・・2

story＊39／慧Side ページ13

「 出して…Aを脅してたんだよね」





　 俺は動揺している女達をにらんだ…





　 黙り込む女達… 光が1人の女の手から





　 スマートフォンを取り上げた





　 俺はそれを受取すぐに中をチェックした





　 ……みつけた……





　山田とAが2人で仲良くカフェにいる


　


　 ……写真だった……





　 すぐにデータを消去する





　 こんなもののために…ずっと我慢して





　 ……きたのか……





　 …くそっ…





　 こんなのただの逆恨みじゃないか





　 俺たちのファンは大事だけど





　 こんなことをするファンならいらない






　 髪を切られたAに気づいて





　 女達に掴みかかろうとする大ちゃん


　


　 でもそれをAが必死に止める




　
　 自分がボロボロに傷ついているのに






　 俺たちのことばかり心配をするなんて…





　 薮君達が出て行き…Aに北斗に





　 協力してもらったこと、アザを見たこと






　 話した…。





　
　守りきれなくて…悔しくて…Aの





　 顔もまともに見ることが出来ない





　 ただ謝ることしか出来なかった





　「 …気づいてくれて…助けてくれて…



　 ありがとう…」






　そう言ったA…… 反射的に顔を





　あげた… 俺はAの言葉に救われた





　気がした……




　
Aを引き寄せて抱きしめた大ちゃんと





　 目が合った……言葉にしなくても





　 わかった……大ちゃんもAのこと




　
　 ……好きなんだって……





　 大ちゃんに抱きしめられて顔を真っ赤に





　 して戸惑うAを見て






　 また胸が苦しくなる…





　 俺は…耐えられなくて2人を引き離した





　 俺は……Aのことが…





　 好きだ……誰にも渡したくない





　 それがたとえ…大ちゃんでも…





　 雄也たちが戻って来て美容室へ





　動けないAに体が勝手に動いていた


　


　お姫さま抱っこを恥ずかしがるAと





　 不服そうな大ちゃん…





　これぐらいの意地悪してもいいよね(笑)





　 さっきAを抱きしめた罰だよ

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