～最後の花火～【daiki×kei 】2 (ページ6)

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story　＃　54　　慧×光　2 ページ6

「・・・なぁ・・伊野ちゃん

Aとつき合ってるんだろ・・？」

光の言葉に立ち止まる

「・・・そうだよ・・・」

「だったら・・ちゃんと・・

Aのこと・・捕まえててよ」

・

・

・

・

「・・・おまえは・・・

　光は・・それで・・いいのかよ

　ゆきちゃん・・好きなんだろ？」

「俺は・・・ゆきが幸せなら・・

　それで・・いい・・ゆきのそばで

　見守っていてやりたいんだよ・・・」

「・・・光は・・強いな・・(笑) 」

なんの迷いもなく俺を見つめる・・光

「・・・俺も・・Aには

　笑ってて欲しい・・その笑顔が

　俺のものであって欲しい・・・」

「・・・伊野ちゃん・・・」

「俺は・・Aを・・

　あきらめるつもりも

　離すつもりもない・・から」

「伊野ちゃんなら・・・

Aを笑顔にできるよ(笑) 」

「・・・ありがと・・あと・・

　それっ！Aを呼び捨てに

　すんなって・・言ったろ(笑) 」

お互いになにか吹っ切れたように
　笑いあった・・

「なにか・・あった・・？

　遅いから心配したよ・・ゆきさん

　もう起きても大丈夫だって・・」

部屋の前で不安そうに
　俺たちのことを待つA

「・・・ごめん・・(笑) 」

Aの背中を抱きしめるように
　腕を回し部屋の中へ入った

「・・慧くん・・光・・

　心配かけて・・ごめんね・・」

「・・ほんとだよ・・今度

　ランチでもおごれよ(笑) 」

「・・・了解・・です(笑) 」

そう言って静かに微笑むゆきちゃんは

青白く真っ青だった頬が
　うっすらと紅くなっていた

「・・・じゃ・・帰ろっか・・」

「・・・うん・・」

光に守られながらゆきちゃんは
　帰っていった・・・

ゆきちゃんのそばにいる光が
　すごくかっこよくて

これが光の選んだ道なんだと思った

俺も・・自分で選んだ道を
　後悔しないように進もう

そう・・心に誓った・・