～最後の花火～【daiki×kei 】2 (ページ5)

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story　＃　53　　慧×光　１ページ5

「・・・伊野ちゃん・・

　どうしたの・・急に・・」

「・・・わかってんだろ・・

　ほんとうは・・光・・」

「・・・・・」

「ゆきちゃんが・・ここに・・

　何を・・しにきたのか・・・」

「・・やっぱり・・Aなのか・・

　ゆきが・・会いに来たのは・・・」

「・・・あぁ・・俺は・・

　おまえに連絡を取っただけ

　二人がどんな話をしたのか

　何があったのかはわからない」

「 Aは・・大ちゃんの

　いったいなんなの・・・？

　あいつらのこと・・そばでずっと

　見てきたけど・・こんなこと・・

　一度も・・初めてなんだよ！」

「俺も・・・Aと・・

　大ちゃんの間に何があったのかは

　知らない・・ただ言えることは

　ゆきちゃんが・・Aに会いに

　来たことで・・傷ついてる・・」

「・・・そんなの・・ゆきだって

　ゆきだって苦しんで、傷ついてる」

「・・・だれも・・悪くなんてない

　人の気持ちは・・コントロール出来ない

　だから・・光・・Aを責めないで」

「・・・そんなこと・・わかってる！

　頭ではわかってるけどっ・・俺は・・

　ゆきには笑ってて欲しいんだ・・・」

「・・・光・・・」

・

・

・

・

「光くん！慧！ゆきさんが

　目を・・覚ましたの！」

「・・わかった！すぐ行く・・」

Aは俺たちに伝えると
　また走って戻っていった

「・・・行こう・・光・・」

俺は・・光に背を向けて歩き出した