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しばらくそのブレスレットを眺めているとユンジョンハンはAと私の名前を呼んだ。
目線をブレスレットから彼に移す。
「あと、一つ」
「……」
「この曲を聴いて」
そう言ってイヤホンを私の片耳につける。
流れてくる音楽は初めて聴く曲で
「これ、オッパの?」
そう聞くとユンジョンハンは頷いた。
「っ、この歌詞」
その曲の歌詞は切ないけれど何故か暖かくて
ずっと聴いていたかった。
曲が終わりイヤホンを返す。
するとユンジョンハンは私の方を見て私の手を握った。
「もしさ、」
「……」
「…もし、Aがオッパのことを忘れてしまってもオッパは待ってるから。たとえ時間かかっても待ってるから。だから…またオッパのところに来てくれる?」
「っ、」
ユンジョンハンを見ると少し切なげな表情で私はどう答えるべきか迷った。
だけど私は
「…行きたい、もしそうなっても、もう一度オッパのところに行きたい、」
出てきた言葉は私の思いそのもので素直な気持ちだった。
行けるかどうかはわからない。
行くなんて断言できない。
だけどね、オッパ
私はオッパの元へもう一度行きたいよ。
それほど私にとってユンジョンハンは大切な存在になっていた。
たとえ離れてしまってももう一度会いたいと思うほどに。
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千笑 - 更新待ってました!そろそろ主人公の過去が明かされる予感、、!!これからも頑張ってください! (2021年10月19日 6時) (レス) @page22 id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
灯(プロフ) - めめさん» 更新遅くなってしまってすみません。そう言っていただけて嬉しいです!! (2021年9月18日 15時) (レス) id: 8ca1105e8c (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 更新待ってました!これからも楽しみにしてます! (2021年9月17日 18時) (レス) id: 657388ff32 (このIDを非表示/違反報告)
灯(プロフ) - めめさん» コメントありがとうございます!評価してくださって嬉しいです。全然大丈夫ですよ!!楽しみにしていてくださいー! (2021年9月11日 17時) (レス) id: 8ca1105e8c (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 移行おめでとうございます!とても大好きな作品です!一番右の星を押したのですが、反応が悪くて低い評価になってしまいました泣 更新楽しみにしています!! (2021年9月9日 19時) (レス) id: 657388ff32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯 | 作成日時:2021年9月9日 17時