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上司をAちゃんと同じように部屋に招いて話をした。
「今回、佐藤は来なくて良いとのことでしたけど、何かご迷惑をおかけしましたか?」
「いえ、忙しいですし、わざわざ二人して来て頂くこともないので。でも、今後は今までどおり担当の佐藤さんに来て貰えれば問題ないです。」
それからは取材等の確認をするが…この人は俺の本業であるバレーボールの日程を丸っきり考えてないことが見えてきて、Aちゃんがいかにきちんと俺の本業のスケジュールを把握して調整してくれていたかが分かって嬉しくなる。
「やっぱりバレーのが大事なので、ちょっと無理です。もう一回考え直したいので、近いうちに佐藤さんと話したいです。」
「…そうですか。いつもこのように家で二人なんですか?」
「そうですけど?」
「一応、彼女も年頃なので上司としては仕事とはいえ頻繁に男の人の家にあがるのは心配でして…」
どの口が言ってるんだよ!って言いたくなるくらいムカつく
「仕事ですからね。…あなたがそういう風に考えるってことはあなた自身が彼女に対して何かやましい気持ちあるんじゃないですか。」
"あ〜イライラする"喧嘩うってしまった
「どういう意味でしょう…。」
「そのまんまの意味です。…そもそも真面目にやっている彼女に失礼ですよね。」
「すみません。怒らせたみたいで。…でも、石川くんのほうはどうなんですかね。」
軽い笑みが凄く腹黒く見える…
「……彼女のことは信頼してますよ。」
「…まぁ、あの子にそこまでの魅力はないか。笑」
もぅ限界…。
「魅力がないとは言わないですよ」って勝ち気な笑顔をかましてやった。
それからも色々な探りとAちゃんに対しての否定的な意見を散々言うので、腸が煮えくり返りそうだった。
仕事の話は全然まとまらず、近いうちにAちゃんを寄越すってことで了承した。
その夜心配したAちゃんから電話がかかってきた。
俺もムカついてたから過去あの男と付き合ってたことについて責めてしまった…。
イライラを全部吐き出してしまえば、残るのは責めてしまったことへの彼女への罪悪感で…。
「ごめん…。あと、あいつに喧嘩うっちゃった。Aちゃんにとばっちり行ったらごめん…。」
Aちゃんは
「ホントにごめんね。…好きだよ。」
ってAちゃんの方が傷ついたはずなのに…普段見せない大人なAちゃんの優しさに甘えてしまう。
自分の器の小ささが嫌になった…。
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tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます! 本当に汗かいても爽やか!凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります!! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!! 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!!飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします! (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tomo1211 | 作成日時:2019年10月24日 8時